中編
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――楽しいはずの席替えは、一瞬で終わった。
「うーんと、34番34番……。あ、ここか!ラッキー、窓側じゃん!」
……隣誰だろ?
隣次第ではこの席も無意味なものになる。
あれだよ、霧野蘭丸と神童拓人だけはやだ。
この二人の隣になるとファンクラブの子からの、ね、……まぁ、ひどいらしい。
まぁ、そんな二人の隣になるわけないんだけどね。
こんなに人数いるんだし。
……だからなんだと思う。
思いっきり安心していた私に神様からのイタズラ。
「…君が俺の隣?名前は確か…相崎莉緒だったよな?」
「え……?」
「とりあえず、次の席替えまでよろしく!」
隣の席は霧野蘭丸くんでした。