短編
□それは反則
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太陽がまぶしいほど輝いてる4時間目。
その中での英語の授業は苦痛で仕方がない。
窓から差し込む光があたしを夢の世界に引きづり込もうとする。
もうこのコンボは寝ろと言っているようにしか聞こえない。
あたしは必死で睡魔と闘う。
――…でも、そろそろ限界が……。
(うぅ、もう…だめ……。先生、ごめんなさい。)
睡魔に身を任せようとした瞬間、タイミング良くチャイムが鳴った。
「よし、今日の授業はここまでだ。」
先生の言葉がかかるとともに、起立の号令がかかる。そして礼をする。
「やったぁ〜!お・ひ・る!!!」
さっきまでの睡魔はどこへやら。
いきなりハイテンションになるあたし。
「おい、円華!」
「ん?あ、蘭丸!」
後ろを振り向くとそこにはあたしの大好きな彼氏がいた。
「昼、一緒に食わないか?」
彼氏からのいつものお誘い。
それを断る理由はどこにもない。
「もちろん!あ〜、蘭丸、今日も購買行くの?」
「あぁ、なんか買ってやるけどいるか?」
「本当!?じゃぁ、ミルクティーお願いっ!」
「わかった、じゃ、先に屋上行っといて?」
「うん、待ってるね!!」
あたしは言われたとおり、先に屋上に向かうことにした。