短編
□とりあえず紅茶で
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私円華は拓人のお家にお邪魔しています。
もちろん、メイドさんの許可はとっていても拓人の許可はとっていません!
お、前方に拓人の部屋発見!
突撃開始〜♪
「やっほー拓人〜!今日も円華様が遊びに来てやったぞ〜!」
「別に呼んだ覚えはないが。」
「うっそだぁ〜、俺、悩みがあるから今日来てほしいって言ったじゃん!」
「は?」
「俺がシュートを打たなければこんなことにはっ!…頼む、俺を慰めてくれ円華って言ったじゃん!」
「勝手にありもしない事実を語るのはやめてくれ。」
「ぶーぶー。たっくんひどぉー。」
「ひどくて結構、帰ってくれ。」
「またまた、照れちゃってー!可愛いなたっくんは!」
「誰がいつどこで照れたか教えて欲しいものだな。」
「泣き虫拓人が16時52分に泣き虫拓人の家で照れた!」
「泣き虫拓人ってなんだ、ちゃんと名前で呼べ。」
「相変わらずつれないねー、たっくんは。」
「それはどうも。」
「たっくん。」
「なんだ。」
「お腹すいた。」
「…帰れ。」
「えー、なんか出してくれてもいいじゃん。拓人の家はなんでもあるんだから!」
「どうせ作るのは俺だろ?面倒くさいよ。」
「えー!なんか出せー!出せったら出せー!」
「おまえをこの家から出してやろうか?」
「え、遠慮しておくわ……。」
「…ハァ、で、何が欲しいんだ?」
「たっくんが欲しい。」
「よし、今すぐ帰れ。」
「うそうそ!!じゃぁ……。」
とりあえず紅茶で
(あ、たっくんいつものね!)
(お前の好みなんてわかってるよ。)