BTS-転生しても変わらない-

□その頃一方、控え室では
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「雄二、暇です」
「我慢しろ、音橋」

戦闘開始から僅か30分。既に私は暇になっていました。

「労働条件の改善をお願いします」
「そう言えばお前の超能力について詳しく聞いたこと無かったな」

……見事に話しをすり替えられましたね。
まぁ、良いでしょう。

「どんな能力があるんだ?」
「私の能力は物を作る能力……まあ、投影能力と超能力に別れますね」
「ほぅ……そんな能力もあったのか」
「えぇ。一応」

まぁ、今日は説明しておきましょうか。

「超能力は、念動力(サイコキネシス)、瞬間移動(テレポート)、透視能力(クレヤボヤンス)、予知能力(プレコグ)、接触感応(サイコメトリー)、念写、発火能力(パイロキネシス)とか。まあ対して珍しくもな――――」

雄二の目が珍しい玩具を見つめる子供のようで少し面白い事になっています。

それなら、少しだけ話しましょうか。

「どうやって私が超能力を作っているのか教えてあげましょうか?」
「興味深いな」
「では、テレポートの話しでもしましょうかね」
「1番複雑そうなんだが……」

実際の説明よりも簡単にするから大丈夫ですよ。多分。

「まぁ、テレポートというのはご存知の通りA地点から離れたB地点へと行く能力の事です。空間跳躍と言いますか、まぁ時空間を飛んで行く物です」
「さっぱり分からん」
「んー……まぁ、距離と時間、それと一方向と空間認識さえ出来れば普通の人にも出来ると思いますよ?」
「いや、できねぇよ」

的確な突っ込みです。
流石は雄二……。

「まぁ、案外やってしまえば簡単な物ですよ」
「……そう言う物か?」
「勿論です。まぁでも、感覚としては頭の上に輪っかが出来て、それがすーっと降りてくる感覚ですかね」
「……よく分からんな」
「では実際に体験してみて下さい」
「へ?」


その後、何回か雄二をテレポートさせてみました。

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