あなたといたい。番外編

□Valentine's dayの後で。
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なまえ:………。


彼女が時計を見て、何かを考えるような顔をしたと思ったら、スルッとベッドから抜け出て、唐突に着替え始める。


昴:あ?何してんの?


なまえ:ん?あー…、僕ちょっと出て来る。なるべく早く戻って来るけど先に寝てて。…車、借りるね。


昴:あ?車って…こんな時間からどこ行くつーの?


なまえ:んー…ちょっと…。


昴:…バレンタインデーの夜中に、出掛けるって……誰かと会うのか?


そんな事、コイツに限って絶対にないと思いつつ、邪な想像が頭に浮かんで声が低くなり不機嫌になるのを抑えられない。


なまえ:……そう言うんじゃないよ?ちょっとヒルズんとこまで行ってくる。


昴:ヒルズ?何しに?


なまえ:ヒルズんとこに確か、深夜営業の店あったろ?ちょっと買い物して来る。


オレは身体を起こすと彼女の腕を引き、ベッドに抱き込む。


昴:ダメだ…こんな夜中に六本木なんて行かせねーぞ。危ねーだろ。チャラいのに絡まれたらどーすんだよ。


なまえ:フッ…考え過ぎだよ。僕なんかに絡んで来るヤツなんていないよ?きっと。



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