SILVER DANCE

□第7話
2ページ/4ページ


「…つー訳で、俺達……当分このままらしい」

放課後、万事屋に直行した銀時達は、中馬先生の話を伝えた。

「はぁ!?ふざけんなよ!!まだ続くのか!?」

「仕方ないでボッスン。台風で電車が動かへんから、チュウさん帰って来れんし…」

「じゃあ、銀さんとボッさんは、いつ戻れるか分かんないってことですか!?」

新八が言うと、ヒメコとスイッチは頷く。

「でも、戻れないって決まった訳じゃないだろ?」

白哉が呟くと、スイッチがあることをぼやく。

『だが、このまま戻れなかったら、主人公がチェンジした状態で進むな』

「え……」

『つまり、ボッスンが万事屋をやり、杉田がスケット団をやるということだ』

「てめ、何とんでもねーこと言ってんだ!!」

「スイッチ、本気で言ってんじゃないよね!?」

銀時は怒り、ボッスンは半分泣きながら言う。

『いや、下手をしたら、本当になるかもしれないぞ』

「下手したら…?」

ボッスンは、万事屋をやっている自分を想像してみた。


「万事屋でーす!!」

新八と神楽を連れて依頼に行く。

「でァァァッ!!」

木刀で、様々な相手を倒していく。


「うん。いいかも…」

「何想像してんだァァッ!!」

このままでいいと思っているボッスンに、銀時は叫ぶ。

「おまえ、何『俺』になろうとかしてんだよ!俺は絶対ェやだからな、『おまえ』になるのは!!」

『地味な主人公にはなりたくないようだな』

「本音が思わず出ましたね」

「何だその言い方!そんなに嫌なのか、『オレ』は!!」

負けじと、ボッスンも食ってかかる。

「まァ、あのおっさんがいなくても、こっちの世界で元に戻れる方法探すわ」

そう言うと、銀時はあちこちに電話をし始める。

「どこにかける気アルか?」

「ていうか銀さん。今絶対、ボッさんになってること忘れてるよね」

呆れながら、2人は銀時を見つめる。

「あれ?辰馬の奴出ねェな…。宇宙にいるからか?」

電話を切り、別の場所にかける。

「坂本さん、出なかったんだ」

「どの小説にも出番が無いから、ひがんでるアルか?」

「よーし!オレ達も、こっちの世界で元に戻る方法を探すぞぉーっ!!」

銀時を見たボッスンも、こちらの世界で元に戻ろうと決意する。

「オレ達って、ボッスンと銀さんだけやないか…」

「スイッチ!この世界で心当たりのある人に、片っ端から連絡だ!!」

ヒメコを無視して、ボッスンは叫んだ。

『ラージャ!!』

スイッチは、ある人物にメールをする。


「!…誰からだ?」

「メールでござるか?」

鬼兵隊の船で、高杉は知らないアドレスのメールを受信した。

「知らねェアドレスだ」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ