SILVER DANCE

□第1話
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「ここが、真選組か」

「来るのは初めてやな」

『前回はどちらも、真選組のキャラはいなかったからな』

真選組の屯所の前に、スケット団の3人はいた。

「けど、ええんか?万事屋に行かんで、先に真選組から行って。アポ取ってないで」

ヒメコは、ボッスンとスイッチに訊いた。

「平気だって。早く行こーぜ」

ボッスンとスイッチは普通に入って行き、ヒメコは周りを見ながら入る。

「あ?何だ、おまえら」

屯所に入ってすぐ、煙草を吸う土方に会った。

「お、すげぇ!土方さんだ!」

「ちょお、土方スペシャル食べるとこ、見せてくれへん?生で見たいねん!」

ボッスンとヒメコは、迫るように土方の前に行った。

「離れろ!何なんだ、おまえらは!?」

「あ!?オレ達か?オレ達は」

『スケット団っス!!』

ボッスンの台詞を遮るように、スイッチはパソコンの音声を最大にして、キーを打った。

「おいスイッチ!それ、オレの台詞!!」

怒るボッスンを、スイッチは無視する。

「スケット団?あァ、おまえらがそうか」

「お、知っとるんか?」

「学園版万事屋だろ?」

「ちがーう!!」

土方の言葉を、ボッスンとヒメコは同時に否定する。

「いや確かに、そう比喩されるかもしんないけどさ、こっちとそっちは、やってること違うから!!」

「これ、お土産のペロキャンの詰め合わせ。マヨネーズ味もあるで」

早々に気持ちを切り替えたヒメコは、土方にペロキャンの入った箱を渡した。

「オレの話聞けよ!!」

と、スイッチの姿が、いつの間にか消えていた。

「あれ?スイッチ?」

辺りを見回していると、モモカの着ボイスが流れた。

『ユーガッタメール!』

「ん?誰からだ?」

『差出人:スイッチ
件名:暇だからさぁ(>_<)
本文:先に万事屋に行ってまーす(≧∇≦)
ヒメコにも言っておいてネ☆』

「あいつ、いつの間に行ったんだ!?」

メールを見て、ボッスンは叫んだ。

「どないしたん?ボッスン」

「スイッチの奴、もう万事屋に行っちまったって!」

「別にええやないの。アタシこの後、江戸の街見て回るで」

「は!?おまえも!?万事屋はどうすんだ!?」

「後で行く。それより、ボッスンもどうや?」

「よし、行く」

「おまえも行くのかよ!!切り替え早ェな!!」

話を聞いていた土方は、思わずツッコんだ。

「じゃあ、オレ達はこれで」

「またペロキャン持ってくるで!」

ボッスンとヒメコは、屯所を後にした。

「あり?土方さん、スケット団の連中が来てたんじゃないんですかィ?」

2人と入れ替わりに、沖田がやって来る。
沖田は、土方が持っている箱に気付く。

「何ですか?その箱」

「さっき鬼塚が置いていった」

「へェー、どれ」

そう言うと、沖田は箱を開ける。

「てめっ、勝手に開けんな!」
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