summer wars!!
□第8章
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万助「どいつもこいつも。それでも陣内家の人間かってんだ。」
健二「すみません。出過ぎたことを言って…。」
理一「いや、君の意見は正しい。人を守ってこそ、己を守れる。」
太助「それ、自衛隊のモットー?」
理一「いや、七人の侍の台詞だよ。」
佳主馬「太助おじさん。店でパソコン扱ってる?」
太助「もちろん。」
佳主馬「これより良いマシーンある?」
太助「そりゃもちろん。」
佳主馬はパソコンを閉じた。
健二「佳主馬君。」
佳主馬「奴とどう戦うかって話。リベンジだよ。」
佳主馬は、ソファで俯せになっている冬希を見た。
佳主馬「冬希も、一緒に戦ってくれるよね。」
冬希は立ち上がり、俯きながらその場から去ろうとした。
が、佳主馬に腕を掴まれた。
佳主馬「お願い冬希。一緒に戦って。」
冬希は振り向かず言った。
冬希「……今、いっぱいいっぱいだから…。」
佳主馬の腕を振り払ってその場を去った。
佳主馬「……」
理一「やっぱり女の子だな。もしかしたら、俺達が思っている以上にばあちゃんが大切な存在で、大好きだったのかもしれない。」
太助「今ではおばあちゃんがいない世界だ。心が折れて何をすれば良いのか、正しい道が見付からないのかもしれない。」
理一「行け、佳主馬。この中で最も親しいのは御前だからな。冬希が居てこその陣内家でもある。」