転生した彼の学園モノ。改

□1章:入学&試験6
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 全員準備が済み、祠の前まで来ている。
 並び順としては祠を正面にして左から俺、シオ、あんずとなっていて3人が前衛、もとより後衛な彩は後方へと下がってもらっている。

「行こうか。」

 合図をして、全員が頷いたのを確認してから祠の入り口へ入ろうと『した』。

―パァァァアアア!

 煌びやかな効果音とともに俺たちが立っている地面が大きな円を描いて輝き始めた。

「ッ!皆!避けて!」

 あんずの大きな声と共に祠に向かって避けて反転する。が、後衛という立ち居置なため彩が数瞬遅れてしまった。結局、全員前衛の立ち位置となる結果に。そのことに直ぐに気が付いた彩は急いで後ろへと下がったため始めの隊形へと戻った。
 シオを中央として右にあんず、左に俺、後衛に彩という布陣で、光り輝く前方を警戒する。
 暫く(といっても1分もないのだが)のうちに光は収まり、光の中から巨体が現れた。
 丸い流形な卵型の身体に太く大きな手足、でぶっとした大きな腹、見た目で装備しているものはマワシのみ。そんな井出たちで関取のようなモノノケ。

「ほ、ほんとに同じモノノケだ…。」
「ッ!来るぞ!」

 一瞬呆気に取られた彩を一喝するのと同時にモノノケは動き出した。

 やはり、モノノケというべきか知能は高くないようで大きな声を出した俺に向かって突進しながらはり手を繰り出してきた。
 右手で繰り出されたはり手を大きくに左へと避ける、その間にあんずが相手の後ろへと回り込んでいくのを確認できた。

 そのまま左手で追撃をかけようと次の動作に入るが、モノノケの左側面から勢いよく盾を前に出して突進したシオに態勢を崩され、さらには頭部に彩の銃弾を2発食らう。
 その様子を黙って眺めているわけでもなく、俺は右足に、あんずは背にそれぞれ攻撃をしかける。

 一連の連撃を食らったことにより倒れるモノノケ。 一度陣形を直す為に、モノノケの背後へと周り最初と同じようにシオを中心とした陣形に戻った。

「どうでしょう…?」

 シオが一応の確認を全員に取るが、誰もまだ臨戦態勢を解いておらず武器を構えたまま正面で倒れているモノノケを睨み付ける。

「あの程度で倒せるなら世話ないわよ。」
「だな。」
「……。」

 俺とあんずは軽口を叩けるが、どうやら彩は喋ることもできないくらい緊張しているようだ。
 それを見かけたシオが発破をかけて立ち直らさせてやっている。やはり一番場慣れしているのはシオなのだろう。

「■■■■■■■■ッッッ!!」

 どうやら敵は頭にきているらしく、大きな咆哮をあげると凄まじい勢いで立ち上がりこちらへと向かってくる。
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