転生した彼の学園モノ。改

□1章:入学&試験7
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 意気揚々とでもというのか、この時間帯にしてはやけに明るい声だった。
 声をかけた本人は職員室から出てきたようで、種族はフェルパー、腰に剣が差さっていることから剣士系の前衛だということがわかる。あんずと同じ種族であるが、あんずの髪は白に対してあちらは黒、目は金色で首にチョーカーがまかれている。たまにリンと澄んだ鈴の音が聞こえるのは尻尾に鈴をつけているからであろうか。
 服装が露草色が主体であるから1年生だということがわかる。ちなみに、2年生は朱色が主体で3年生は菫色が主体である。学年色とよばれるもので、色は持ち越し制ようするに在学期間中は同じ色である。

「お前は?」
「おっと、名乗り忘れていたな。俺の名前はアッシュ・ガレット、気軽にシガレットとでも呼んでくれ。」

 声をかけられた時のように声の張りがよく、雰囲気は兄のようであり頼りがいありそうな人物ように感じた。
 アッシュからズイと手を差し出された。その手を握り。

「俺の名前はクガミ、連れの名前は自分から聞いてくれ。」
「そうかそうか、よろしくな、クガミ。」

 その後全員に名前を聞いたアッシュはじゃあな!と言ってその場を去っていった。
 一連の唐突な出来事に唖然としているのは彩とシオの二人、あんずは唐突すぎて頭が痛くなってきたのか片手で頭を押さえており、クガミは何かを考えているのか去って行ったアッシュの後を見ていた。

 帰ってきてからも色んなことが起こったたえ、試験の報告をさっさと終わらせて床《とこ》につきたいと思った4人であった。








→次は原作の違うところや、本作品関することをQ&A方式にまとめたものです。必要ないと思う方は読み飛ばしてください。
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