Dream-TVXQ-
□秘密
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「チャンミン、行くよ〜」
「はい」
社長の秘書のチャンミン。
「本当に冷たいよね」
「クールすぎ」
「でもそれがカッコいい!!」
「私は無理だな〜。いっつも社長のケツにひっついて…」
「秘書だもん。仕方ないじゃん」
「社長はあんなに愛嬌あるのに、なんで秘書は無いんだろう」
「シンチェ、あんたもないよ」
「うるさい」
そんな事を口では言うけど、本当は好きすぎてたまらない。
「社長、頼まれてたのできましたよ」
「ありがと〜!悪いんだけど、取引先に持っていってくれない?」
「え、私がですか?」
「うん、あそこは女の子が行った方が取引しやすいんだよね〜。チャンミン、頼んだよ」
「わかりました」
「取引が成功したらご飯食べに行こう^^」
「頑張ってみます!」
チャンミンの車に乗り込んで取引先に向かう。
「私が取引を…」
「僕が話すので、あなたは笑っていてください。余計なことは言わないでくださいね」
「わかりました」
「失敗してもあなたのせいにしないので」
「わ、笑ってるだけでいいんですね!?」
「はい。一言も話さなくていいですから」
「頑張ります!!」
取引先の会社について、チャンミンと一緒に会議室に入る。
「き、緊張する…」
「大丈夫ですよ。すぐ終わりますから」
緊張して震える手を必死に止めようと思い切り握る。
「本当に緊張してるんですね」
「初めてなので…」
「大丈夫ですよ」
そう言って優しく手を握ってくれるチャンミン。
不思議と震えは止まっていった。
少しして先方の社長が会議室に入ってきた。
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします!」
チャンミンに続いて名刺を渡す。
「これはこれは可愛い人だね!」
「あ、ありがとうございます」
チャンミンが取引を進める間笑顔で見守る。
「それではお願いいたします」
「お嬢さん、何歳なの?」
「あ、まだ19歳です!」
「19!?じゃあ高校卒業してすぐ就職したの?」
「そうです^^」
「へ〜、俺の息子もこんな可愛い子と結婚してくれればな〜」
「あはは」
「俺の息子も19歳なんだよ。俺の息子と付き合ってみないか?」
「あ、いえ〜…」
「申し訳ございません。この方は私の婚約者なので」
「そうだったのか!チャンミンくん、すまんな」
「いえ、では失礼します」
頭を下げて会社を後にする。
「あそこの社長は、若い子が本当に大好きで適当に理由をつけて連絡先を聞こうとするんです」
「そうなんですか…」
「余計なことを言ってしまって申し訳ありません」
「いえ!助かりました!」
車に乗り込んで書類の整理をする。
「疲れました…」
「お疲れ様です」
「全然大丈夫そうですね」
「まぁ、慣れてますから。でも今回は1人ではなかったので気が楽でした」