Dream-INFINITE-

□苦労
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「チーム長すみません!」

「謝る暇があるなら、今すぐ捜査に戻れ!」


小さい頃から夢を見て、必死に目指した警察。
そしてようやく念願の刑事課に配属された。
そしてホヤチーム長の元で働いている。


「また怒られたのか」

「怒られちゃった。失敗ばかりだな…」


この人は同じチームのウヒョン。


「チーム長に目付けられてるよな」

「やっぱりそうなのかな」

「怒られすぎだろ」

「何かしたかな」


必死に考えながらも車に乗り込む。
今は連続殺人犯の居場所を追っているところだ。


「もともと女嫌いだって噂だけどね」

「そんなの差別じゃん〜!」

「いいじゃん、シンチェには俺がいるだろ〜」

「やぁ、前向いて運転して」


思いっきりウヒョンの耳を引っ張り、投げ捨てるように離す。


「で、今どこにいるの?」

「港にある倉庫に入っていったらしい。ソンギュヒョンと、ソンジョンが先に向かって見張ってる」

「急ごう!」


そして10分後港にある倉庫に到着した。
そこにはソンギュ、ソンジョン、そしてチーム長まで集合していた。


「遅くなりました」

「出口はここ一つしかない。見た感じ相手は一人。拳銃もナイフ等も持っていない」


嫌な気がするチーム長の言葉。


「出口はここだけ。突入するぞ!」


ほらやっぱり。


「シンチェは入り口を見張ってろ!」

「はい!」

「絶対に逃すなよ!突入!」


チーム長の声でみんな一斉に突入する。
入り口を塞ぐように立ち、犯人が逃げてこないことを願う。


「皆が無事でありますように!」

「シンチェ!!」

「えっ!」


声のした方を見ると、こちらに走ってきている人影。


「邪魔だ!退け!」

「退けるわけないでしょ!」


真正面から向かってくる犯人に、少し身震いをするが必死にこらえて迎え撃つ。


「くそっ!!」

「まっ…!」


顔面に向かってくる相手の拳。
さすがに避けきれなくて、左頬にクリーンヒットする。
と同時に相手の腕を掴む。


「離せ!」

「離さない!」


必死に相手の腕にしがみつくも、逆の手で腕も顔も体も何度も殴られる。


「シンチェ!!」

「は、離さないっ…」


だんだん遠退いていく意識の中見えたのは、チーム長に締め上げられる犯人の姿だった。
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