Dream-INFINITE-
□別れ
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「もう、会えないから別れよう」
自分から切り出したこの言葉。
お互いの進む道が違って、簡単には会えなくなってしまったことが原因だった。
「良い思い出しかないから、このまま終わるのが良いと思う。ごめん」
引き留めてほしい気持ちもあった。
でも待っているのは辛かった。
「楽しかった。幸せだった。多分、一生忘れられない」
「うん、ありがとう」
自分から放った言葉は、自分の胸に深く突き刺さって。抜ける素振りもなく、奥深くに進んでいく。
「タイミング」
「え?」
「恋はタイミングだよ」
「どういう事?」
「もう俺の事が好きじゃなくなったら連絡して。俺はこのままさよならは嫌だから」
そう言って私たちの恋は終わった。
綺麗な思い出として胸の奥深くにしまった。
涙は出なかった。
まだ、私たちが幼かった。気持ちがついて行かなかった。
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