フェイタン

□心配
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フェイタンの片手には血で汚れて服
あたしのかな?
そんなことはどうでもいいとして

「あのさ運んでくれてありがとう」
そう笑顔で言っても完璧スルーされた
フェイタンは服を部屋の隅に投げ捨てると
座って読書に集中し始めた

「ねぇ怒ってる?」
そう聞くと動きが少し止まった
怒ってるんだ
「ねぇ!フェイタン!!」
そう言ってフェイタンの腕を引っ張ると
あたしをやっと見てくれた

「怒てるかて?当たり前ね お前皆に心配かけた それわかたてるか?」
確かに皆に心配はかけたけど
言葉がつまった
そういえば フェイタンは心配性だった

「で、でも もう平気だよ?ほらっこんな元気だよ!」
笑顔で言ったが逆効果だった

「は?平気?元気?笑えない冗談ね 倒れてからお前出血がひどくてウボーに血を分けてもらわなかたら死んでたね 傷も深くて危なかたよ
皆にそんな心配かけても それがわからなかたら勝手にすればいいね ワタシはもう知らないよ」
はじめて見たフェイタンの冷たい目

そして 部屋を出て行こうとした
だけど いつの間にかフェイタンの腕を掴んで
いる自分がいた
だけど腕を振り払って行ってしまった

自然と涙がこぼれおちる
やっぱりあたしがいけないんだよね
あの時フェイタンの言う事に従っておけば
皆にも迷惑かけずにフェイタンにもあんな事
言われずに済んだんだ
 ・
 ・
 ・
三日・・・三日が経った
なんども話しかけたけどダメだった
そこでマチに相談してみることにした

「それで?謝ったりしてねばったの?
確かにあんたの傷はヤバかったしねフィイは心配症だし」
なんでか納得しているフェイタン
「うっふぇぇぇぇんごめんだなだぁぁいぃ」
今大泣き中
「まぁ もう一度行ってきなよ 泣いてたって意味ないだろ」
そう言うとあたしを部屋から追い出した
「うぇぇぇぇん マチのひとでなしぃ!!」
走って自分の部屋に入ってベットにダイブした
あきらめないで 誤った方がいいよね
少しして決めた!
やっぱ謝ろう
部屋を出てフェイタンの部屋まで走った

ゆっくり扉を開けて中を確認すると
フェイタンは居なかった
ココで待ってればくるよね
そう思って久しぶりのフェイタンの部屋をうろうろしていた

なんとなくベットに飛び込んでみた
あたしの好きな匂い
フェイタンの良い匂いがする
あたしはいつの間にか寝ていた

「・・・おい、おい!」
誰かの声がして目をゆっくり開けると
目の前にフェイタンの顔が合った
「み、みぎゃぁああああああああ!!!」
勢いよく頭をぶつけた

「いったぁ」
あまりの痛さに頭を押さえてうずくまった
「人の部屋で勝手に寝てるかとおもたら何かお前」
フェイタンに大したダメージはないらしく本を手にした

「あの、」
声をかけたが無視されてしまった
そして部屋から出て行こうとする
どうしても謝りたかった
前のように腕を引いて 出て行こうとするフェイタン止めた

「ごめん 心配かけたりしてフェイタンのゆった事は正しいのに聞かないでごめん
だから だから一人にしないで 行かないでお願い」
いつの間にか泣いていた
止めようとしたけど止まらない
おどいたような顔をしているフェイタン
あたしが泣くなんてめったにない事だから

フェイタンは黙ってあたしを見下ろしている
伝えたかった 自分の素直な思いを

「あたし フェイタンが好き、なの」
そう口にした瞬間 フェイタンは振り向いて
あたしの手を掴み押し倒すような形にっていた
状況が読めずに混乱する

「え?あ?え、えっとフェイさんあの」
今までとは違う優しいような顔
「それ聞きたかたね 反省しててよかたよ」
聞きたかったて・・・
「マチから聞いてたよ お前ワタシの事好きて」
あの人でなし!!
マチの大バカ者ぉぉ
恥かしくてフェイタンから目をそらす

「何故目をそらすか 今更ね」
笑ってそう言った
すると 頬にフェイタンの唇が触れる
「わっ」
いきなりキスされてびっくりした
クスクス笑っている
それだけで済んだのならいいんだけど
次は耳にキスをしてくる
「くすぐったいってやめてよ」
ムッとするフェイタン
耳をぺろっなめられた
何度もなめてやめようとしない

「ちょ、フェイタン やめてよ」
笑いながら言った
恥かしくてフェイタンの方に顔を向ける事が出来ない
「こっち向くね A」
甘いフェイタンの声
耳がくすぐられる
ゆっくりフェイタンの方に顔を向ける
フェイタンの唇とあたしの唇が重なる
フェイタンがしてるとは思えないほどやさしいキス
何度も重なる口

しばらくキスをしていると口の中に何かが入ってきた
「!?」
苦しい 長いし息が続かないよ
いいタイミングで口を離してくれた
「プファ!苦しいよ!」
あたしの顔を見るなり笑いだすフェイタン

「色気のない息継ぎね(笑)」
色気が・・・ないだと
「なんだってお黙り」
色気がないと言われて怒らないはずがない
いいもん もぅいいもん どうせあたしなんか
しょぼしょぼしてる あたしの頭を撫でながら
首筋にキスをしてくる
「ちょっとフェイさん 火ついた?」
少しからかい気味に言ったのだがどうやらそうらしい

服を脱ぎ始める やばいヤられる
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!!フェイタン」
手で胸板を押して抵抗したが当然男の力に勝てるわけでもない

「無理ね ワタシ我慢の限界よ」
そう言ってあたしの服を脱がし始める
「あっ」
今気がついた
フェイタンの部屋の扉が少し開いていてそこから 団長 シャル フィンクスが覗いている事に
「?」
フェイタンが扉の方に目を向けた瞬間だった

「皆そこで何してるか・・・」
その場の空気が一瞬にして変わった
「一人一人爪はいでやるね!!」
「わぁ!!俺は番長だぞ!」
「関係ねいね!いつからいたか!」
「えっとAがフェイに声をかけた時からかな」
「最初からて言えばいいね!!おとなしく死ね!」
「「「ぎゃぁー!!」」」





               〜end〜
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