フェイタン

□闇に輝く君の瞳を
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〜・〜お仲間紹介〜・〜

眉なしさんが最初に 紹介してくれたのは クロロさん
「あれが俺たちの団長 粘着質でちょっとめんどくさい人だ お前も団長って呼べよ?」

粘着質っていっていいの?(笑)

「おい 聞こえてるぞ」
聞こえていたらしい 眉なしさんは少し焦っていた

「じゃ 次行くか」
その場を逃げるように 僕の腕を引いてほかの人のところに急いだ

「あれは アフロがウボーギン もう片方はフランクリン ウボーは喧嘩強いぜ フランクリンは裏のおかんだ」
裏の置かん(笑)
そうも 見えなくはないけど言っていいのそれ?

「あら 何してるの?」
そう言ってやってきたのは 綺麗な顔立ちで大人な 女性

「あぁ パクか Aが早く慣れるようにみんなを紹介してんだ」

「気が利くわね あたしはパクノダよ 尋問が専門なの」
そう笑顔で言った

「じゃほかの奴らも紹介するから じゃぁな」
そういってまた 僕の腕を引く

「ねぇ あの人綺麗な人だね」

「そうか?あぁ見えて 年のことになるとうるせぇからな」

だからそーゆーの言っていいの?

「ほら次いくぜ?」
「え?あぁ うん」

眉なしさんについていく

「あいつはマチ 治療が役目で口うるさい女だ気をつけろよ でも勘だけはすごくいいからな」

「おい 誰が口うるさいだって!?」
結構離れてるのに 遠くで眉なしさんに切れている

青い顔をして 僕の腕を引いてその場から逃げた

僕は眉なしさんのお名前が聞きたいのですが?
まぁ 後でいいか そうボソッとつぶやいた

「あの 二人組片方の刀を持っている方がノブナガ もう片方はシャル シャルはいいやつだぞ」
シャルはこっちに気がついたらしく
手を振っている

なんとなく 僕も手を振るとシャルは笑顔になった

「あっそういえば俺の名前言ってなかったな」
やっとですか

「俺はフィンクス よろしくな!」
フィンクスかぁ
なんか いい人そうだな
厳ついけど

いつの間にか 日は暮れていてもう夕方
綺麗な 赤い光が 故郷のことを思い出させる


〜・〜運命〜・〜

今日 夜 団長命令で集められた
もちろん僕 も その場にいる

「皆 集まったな 久しぶりの仕事だ」
確かに 久しぶり

ずっと暇だったなぁ

「仕事内容は・・・クルタ族への襲撃」
耳を疑った 

「は?」
つい口から出てしまう

「クルタ族の目 ”緋の目”を盗る 高くいい値段で売れるそうだからな」

クルタ族を 殺す
鼓動が高鳴る

僕の 僕の願いが叶う

「明日集落を襲う」

おぉ!!
みんなの声が 上がる

僕は まだ信じられなかった
こんなにも 早く願いが叶うなって

嬉しさを隠せずに一人で笑った


〜・〜クルタ族虐殺〜・〜

朝早くから 移動を始めた

僕は 自発的に目が黒くならないように感情を抑えた

感情が 高 鳴り過ぎると 自発してしまう

「行くぞ 一人残らず殺せ GO!」
団長の一声で 一斉に集落に走った
僕は服の フードを深くかぶって集落に走った

悲鳴と 泣き叫ぶ声
なんて 心地がいいんだろう

たまたま あった
クルタ族の男
逃げようとしない いや 動けないのだろう

すぐに 剣を片手に その男を切った
 ・
 ・
 ・
集落の真ん中に クルタ族は集められた
もちろん クルタ族の周りには 蜘蛛

僕は 殺しに夢中で計画のことを忘れかけていた

片手に 今殺したばっかりの 男を引きずってみんなのいるところに向かう

みんなの集まっているところに 着くとクルタ族の前に 殺した男の死体を投げ捨てた

そして  フードを取った

クルタ族全員の顔が 一瞬で凍りつく
「お、お前はA!? どうしてココに」

長老が 青い顔をして そう言った

「・・・。覚えててくれたんだ 嬉しいな」
本心でもないことをいった
上から こいつらを 見下ろすのがどれだけ楽しいか

団員達 みんな僕を見つめて驚いている

「Aどういうことだ」


〜・〜闇の目〜・〜

蜘蛛のみんなは全員 僕の左側にいる

「僕は クルタ族 1000年に一度生まれる 緋の目じゃなくて 闇の目を持つ子
それが僕 母親は僕を産んですぐ産んで死んだ 最愛の父親に殺されそになり 僕が殺した
それが 間違えだった  僕は悪魔と言われて来た」

思い出したくもない 忌々しい記憶
虫唾が走る

「ある日 集落で死人が出た なぜ死んだかは原因不明 次の日も 次の日も みんなに恐れられついに 僕は集落を追い出され流星街に送られた」

「闇の目とは?」
団長はそう問いた

その質問にも答えなくてはいけない 迷いなく振り向いた

「こーゆーこと」
眼球は黒く染まり まるで闇を思わせるような黒
旅団のみんなは 驚きを隠せずにいる
僕はすぐに 前を向き直した

「団長お願いだよ こいつら僕に殺らせてくれないかな?・・・」
こいつらに復習したい
自発的に 目は黒くなる

団長は少し考え込んだ
そして
「いいだろう 俺が許可する」
小さく頷いて クルタ族の前まで来た

「言い残す事は?」
片手には 血がついた剣
それを 長老の前につきだした

「お前に関わるものは みな災いが起こる」
ザッ
 ・

 ・

 ・
血に染まった両手 僕の周りには 目のない死体

僕は黙ったまま団長に剣を差し出した
下を向いて 目を合わせないようにした

「僕は クルタ族 今回の仕事 僕を殺せば仕事終わりです」

最初から決めていた ここのやつらを殺す前から

「顔を上げるんだA」
僕は素直に顔を上げた

「俺たちが お前の事殺すわけないだろ? だってお前は 蜘蛛俺たちの仲間だからな」

いつもの 団長の目 優しくて温かい
さっきの重い空気はもうない
微笑む旅団の仲間

自然と涙がでる それを ぐっとこらえた
初めて あんなに温かい言葉を貰った



〜・〜夢と現在〜・〜


「・・・ぃ・・・」
ん?

「おぃ・・!」
声がする
「おい!! いい加減起きるね!!」
フェイタン!?
目を開けた瞬間に デコピンをくらった

「〜っ!痛いなぁ!」
体を起こした

「いつまでも寝てるやつ悪いね」
そう 僕はフェイに 膝を借りて昼寝をしていた
昼寝は 長くするものじゃないよね

「お前 魘されてたよ」
僕の頭を撫でるフェイタン
僕たちは 気が合うし兄妹みたいだともいわれたくらい(笑)

「んっ少し昔の夢見ただけだよ 平気」

正直 僕はフェイのことを 旅団の仲間以上だと思ってる
そう 僕はフェイに恋してる

「微笑ましいね」
そこにシャルが来た
シャルは 頼りがいがある

「シャル〜 プリン持ってきてぇ〜」
「駄目! だってさっき食べたでしょ?」
「えぇええええええ」
毎日こんな くだらない会話ばっかする
これが 幸せ
もう過去は振り返らない

「シャル プリン持て来ればいいね」
フェイも参戦
これは 頼もしい

「あぁ〜わかったよ!」
少しムッとしながら シャルはプリンを取りに行った

「えへへ ありがとうフェイ」
笑顔が止まらない
団長と同じくらい 僕はプリンが大好き
それは旅団のみんなが知ってる

「ワタシも一口もらうよ」
「う〜ん いいよ」
フェイは 僕の事 どう思ってるんだろう
少しだけ 気になるな
でも 絶対そんなこと 聞けないもんな

「・・・フェイって変わったよね 昔は七三分けでもう少し身長小さかったよね」
笑いながら言ったが 身長の事は タブーだった 軽くだったが チョップをされた

「ちいさい余計ね お前も変わたよ 昔男みたいだたからね」
フェイだって余計だよ
男はないでしょ

「今は 真ん中分けで 服も変わったよね」
そんなことないよそう言う
変わったよ 少なくとも僕はそう思う

「Aも今と違うね だて髪も伸びたし何より 可愛くなたね」
微笑んで言った

うわぁ///
あんまフェイ笑わないから カッコよく見える

「ほら プリン持ってきたよ」
シャルがプリンを持ってきてくれた
念願のプリン!

「ねぇお礼は?」
お礼って言われてもね

「僕お金持ってないも〜〜ん」
そう言いながら プリンを奪い取ろうとしたが簡単によけられた

伸ばした手をシャルが掴んで 引き寄せ頬にキスされた
まぁいつものことだから いいんだけど

「はっシャルいい度胸してるねお前」
フェイが立った為 僕が膝から落ちて頭を打った

「いったぁい! もー!フェイ!!」
少しだけ目から涙が出た

「シャル待つね!!一発殴らせるね!!」
「やだよ!いいじゃん少しくらい!」
既にフェイいないし
ちぇ
自分の部屋戻って寝よっと

これが 仕事のない暇な時の日常



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