お茶でもどうぞ。
□夏とお茶
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「むぅ…」
「…紅君?どうした?」
「なぁ…俺、どうしたら夏でも好かれる男になるかなぁ…」
『夏とお茶』
緑さん、助けて下さい。
紅がおかしなこと言い出しました。
夏でも好かれる男って何…?
「俺さぁ…、夏になると全然人に好かれないんだよ…。暑いって言われてさ…」
それなのに、弟たちは…とかなんとか言っている。
今にもキノコが生えそうだ。
「う〜ん…。別に、夏じゃなくても良いんじゃないかな? ほら、冬ならクリスマスがあるでしょ?」
「か…っ、烏〜!!」
思わず抱きついてしまった。
そうだよな!別に夏じゃなくても良いよな!
「ありがとう烏! 大好き!」
「はいはい」
こうしてみると、大きな子供を抱えたお母さんみたいな気持ちになるなぁ…。
まぁ、見てて楽しいから、こうしてあげる訳だけど。
-END-