Blood hunter

□2Drop
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面倒臭い事になってしまったなぁ…と屋根の上でぼんやりと考えていると発砲音がし、銃弾が此方に向かって来るのが見えた。スィッと体を傾け、銃弾を避けると何時の間に合間を詰めたのか、蒼は長刀を私に振りかざしていた。


『まずっ…!』

思っていたよりも早い行動に焦りつつ、横に転がり落ちる事で何とかそれを回避した。何なんだ、あの速さは‼下手をすれば私より早いかもしれない。


?「休む暇は無いぜ!」


転がり落ちた先には紅が発砲した銃弾が此方に向かっていた。転がり落ちただけに流石に今の体勢で避ける事は難しい。素早く辺りを確認すると、紅が発砲した際に落ちた空薬莢が落ちていた。


素早くそれを手中に納め、さっきと同じ要領で打ち出した。打ち出された空薬莢は銃弾を全て弾くと、ヒュウと何処か楽しんでいる様な口笛が聞こえた。
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