Blood hunter

□5drop
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喉の渇きが消え、潤った時にはもう夜は明け、朝日は既に登っていた。本能に支配されていた脳が徐々に理性を取り戻すと鋭くなっていた嗅覚や聴覚などが漸く普通に戻ってきた。


取り敢えず、狩りで血に濡れた服を少しでも流すかと血が付着しない様に慎重に鞄を持ち、持ち前の嗅覚を使い、湖を目指した。数分で見つけた湖で落とせるだけ血を落とし、生地が破れない様に慎重に水を絞る。


ジャバジャバ!


『うん、これぐらい絞れば森を出るまでには乾くかな。』


半乾き状態まで脱水した穴あきシャツ、ジーパンを着て、その上に鞄から出した真新しいパーカーを纏った。


よし、着替えO.K.後は蒼いコートの返却だけど…Devil May Cryって何処にあるんだろ?まぁ、考えでも分からないし、取り敢えず森を出るとしよう。蒼いコートが入った鞄を肩に掛け、昨日居た街に向けて走り出した。
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