secret love story

□恋があるから世の中です
1ページ/59ページ





side…りょう



うざったい梅雨が終われば、いきなりクソ暑い7月。



オトンの結婚から1ヶ月…、同居からも1ヶ月。



アカン事だからの、1ヶ月。



まず忠義、あいつほんまにアカン。



最初っから、れなにベッタリやったけど、今はなんか見ててイライラすんねん。



自分かられなと距離をとろうとすんのに、構ってくれんと拗ねるし。



今更家族ってくくりに縛られて、勝手に複雑にもの考えよるし。



やからあいつは後悔してんねん、同居した事。



毎日一緒やから、余計辛くなっとるんやと思う。



そんな忠義を知りながら、ほっとくのはすばる。



冷たく見えて、距離をとって見守ってんねん。



割れ関せずに見えて、たぶん俺らの事を一番ちゃんと理解しよると思う。



ただ…、すばるにもアカンとこあんねん。



りなとれなに絡んだりとか、忠義がれなと話とる時にわざと真ん中入ったり。



見守ってるとこありつつ、からかっとるとこありで。



そんなすばるのくせに、俺には言う事言うねん。



『あんまり素直やないと、嫌われんで。』



めっちゃニヤニヤしながら、ある日言われた。



反論したら、凄い目力で見られて…、何も言えんくなったけど。



どうしても、りなとれなと同じようにでけへん。



れなとは普通やで、ほんま普通。



二人でおっても話すし、車出してって言われたら買い物とか行くしな。



でもりなにはでけへん。



変に意識してもうて、二人きりとか気まずいし…



誰かおらなあんまり話もせんねん。









次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ