甘い目眩

□海の見える街
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☆あい☆




私が育った街。

海辺の田舎町。


私がここに来たのは、小学生になる少し前のまだ寒い季節。

父方の祖父が亡くなり大工をしていた父は祖父が残した建築会社を守るために祖母の家に戻ることにした。

都会で育った母とは折り合いがつかず、いろんなことを含めて離婚。
私は父に引き取られて、都会で育った私はいきなり田舎に連れられて来たわけ。


馴れない環境に馴れない空間。

とじこもりがちな私はなかなか馴染めずにいると、祖母は毎日散歩に連れてってくれたんだ。

堤防や漁港、小さな公園や古い喫茶店。

そして私はその古い喫茶店で、倫子に会ったんだ。

祖母の幼なじみの孫で同い年の私たちは不思議とすぐに合うと感じた(笑)

それからずっと親友。

今でも何がきっかけかは理由はわからないけど、なんか波長が合うし一緒にいて楽しいんだよね。


それからすぐに 、私は父の友達の息子である、信ちゃんこと村上くんとも仲良くなった。

信ちゃんはガサツで賑やかだけど、とても優しいんだ。

1つ上な信ちゃんは先輩ぶっていろんなことを教えてくれたよ。

信ちゃんの友達のすばるくん、きみくんとも入学式の前には一緒に遊んだりしてたんだよね。

でも私も彼らも人見知りだからなかなかすぐには打ち解けることはできなかったけどね。


小さな小学校に入学すると、信ちゃんの同級生の明海ちゃんとも仲良くなった。

凄く可愛くて面倒見のいいお姉ちゃんなのは、今も変わらないなぁ。

弟の亮ちゃんは私たちより2つ下で仲良くなるのはもうちょい先だけどね(笑)







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