甘い目眩

□彼氏様の憂鬱
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☆りょう☆




倫子が帰って来て、ずっとあった気持ちをぶつけて恋人になって…

幸せやで!でも…、なかなか進まない進めない自分にイライラする。


今までやったら簡単に出会ってやってバイバイ。

でも倫子は本気やし彼女やし、大切にせなアカンって気持ちが大きくなればなるほどにキス以上ができひんねん。


本当はしたくてたまらんけど、きっかけを失った今どうしてええのかわからへん。


倫子は昔と変わらずに愛や明海ばかりといて、それに真子ちゃんも加わったし、久しぶりの地元に他の友達との遊ぶ時間もあったりして、二人になる時間は少ない。


俺も…、倫子とちゃんとしたいから…、店の他にバイトもしたりして、それでも会いたいから頑張ってんねんけど、倫子はどうなんやろな?


俺といるとまだ微妙に距離があるし、少し自信がなくなってきた。

ワガママ言うたらいなくなる気がして、何も言えへん。


そんなとき、大きな事件。


いつものようにみんなですばるくんとこに集まる日、愛が珍しく倫子の隣やなくてすばるくんの前に行ったから、倫子の隣に座って楽しくやってたら…


いらん客がきた。


向こうで二人が付き合ってたらしい奴ら。


倫子は動揺して、無駄にイケメンな奴が俺に余裕の笑みを浮かべるから殴ってもええんかな??


正直ごっつ腹立ち過ぎてわけわからへん、愛が申し訳なさそうに男二人を連れて出ていくと店の空気は重たい。


こんなことで終わりになんかしたくない、あんな男になんか負けたくない。

それだけがグルグル回り、飲んだ酒にのまれてしまった俺は…


いらんこと、いっぱい言うてもうたらしい。

起きたら章ちゃんちで、丸にめっちゃ怒られた…怖い、目が笑ってへんし。


『倫子ちゃんを責めたらアカンよ、愛ちゃんも倫子ちゃんも悪くないねんから。それと…、大好きなら大切にせなアカンけど時には強引な亮ちゃんにならなね!』


そう言う丸に、『そうやで亮!オラオラしたったらええねん!』って黒笑いな章ちゃん…、怖い…。





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