甘い目眩
□台風の目
1ページ/15ページ
☆きみたか☆
夏が始まって天気がいい日が多くて、真子とは週末ぐらいしか会ってない。
真子も介護施設で働いてるし、結構忙しいから平日はもうしゃーないねん。
それでも上手くいってるし、俺のことわかってくれてうちの家族も大事にしてくれるから、これからのこととかわりと真剣に考えたり最近しとる。
信五もすばるもこれからをひっくるめて付き合ってるし、まー信五はあたりまえやけど、すばる凄いからな。
あいつの恋愛って結構重たいんやーって驚くぐらいにまっすぐやねん。
そんな親友に感化されて…、クリスマスぐらいには俺も指輪ぐらい買ったろうかな。
とか思ってると花火大会。
ちゃんと間に合うように仕事を終わらせて、甚平着て迎えに行くと今年も誰よりええ女。
『可愛い』とはよー言わんけど、いつもはせんけど今日だけは手を繋いで歩いた、人も多いし心配だから。
二人で花火見て、いっぱい笑って、それから真子の部屋に泊まって久しぶりの恋人らしい行為。
最近はエッチも全然やなーって思えば浴衣マジックもあってか更に燃えて、ちょっと頑張りすぎた(笑)
翌日は腹へって目が覚めたら昼飯時、ちゃんとご飯ができてて…、幸せやなって感じた。
あたりまえになってたけど、愛されてんねやなってありがたいなったな。
昼飯食ってからは久しぶりにちょっと遠出のデート、今日は記念日、喜ばせたくてサプライズでディズニーシーに来た。
近づくと大騒ぎして、『ありがとう』って涙目でこっちが恥ずかしくなるぐらい。
昨日も今日も特別、手をつないで中を回ると、俺もめっちゃ楽しくて、二人で写真も結構撮った。
夕飯前には愛の誕生日プレゼント買うって言うから、すかっり忘れてたって顔に出てたのか怒られた。
『しゃーないやん、これ考えてたし、そもそも別にええねんあいつの誕生日なんか(笑)』
『えー酷い!(笑)すばるくんから誕生日に飲み会するって連絡きてるし、プレゼントもあげたいじゃん。』
『そうなん?まーええけど。』
今日の記念に何かと思ってたのに、先に愛のプレゼントを選び始めたから二人でフラフラしてたら見つけたそれ、考えは同じでそれに決めるとそれからは今日の記念に真子が気に入ったクッションをプレゼント。
それから閉園まで楽しく過ごしたら真子の部屋についたのは日付が変わってから。
『明日お弁当いるよね?先お風呂入ってきてね。』
自分も明日仕事なのに俺のことばっか、真子だから三年も一緒にいられたんやろな…
翌朝やっぱり俺より先に起きてお弁当も朝ごはんもちゃんと用意してから起こしてくれた、だから家を出るときにテーブルに残してきた、ほんまのプレゼント。
。