甘い目眩
□彼氏様の憂鬱
3ページ/10ページ
飯食ってから適当にドライブして、それから向かったホテルが多い山の方。
『なー、どこがええ?』
『どこでもいい…。』
あまりに素っ気無いから顔を見れば照れてんのかふてくされてんのか微妙な顔で、浮かれてたの俺だけなんかなって…
『したくないなら、帰る?』
『べつに…そーじゃないよ…』
弱弱しく言ったのは計算で、倫子はしたいとは言ってくれへんけど、まーええかな(笑)
なんか綺麗っぽいとこに入ってみると、車から降りたら手を繋いでほんまはちょっとドキドキしながら部屋選んで…。
中に入ると、やっぱ独特の雰囲気。
お互いに変に構えてもうて、とりあえず飲もうとビールとチューハイをのんだ。
1本飲み終わる頃には基本あまり酒の強くない俺らはええ感じで、距離感も悪くない。
やからちょっと強引に引き寄せてちゅーして、イチャイチャしたらやっと倫子のスイッチも入ったみたいで…
そこからは、付き合って初めてのエッチ、いっぱい我慢したんやからそりゃーめっちゃ欲しくなって…
いつ寝たかもわからんし、起きたら倫子は腰痛い腹痛いって不機嫌でそれから機嫌とるのが大変やった。
でもな…、『好きやから我慢できひんかった、ごめんな。』って素直に言えばちょっとは納得してくれたから、せっかくやしもう一回…(笑)
そのあと帰りの車の中でずっと不機嫌やし怒るしで、でも家まで送るとちゅーは受け入れてくれたから、嬉しかった。
一度してしまうと、もっともっと欲しくなるけど、一緒にいられるだけでも幸せやし、ちゃんと我慢もせななって思ってる。
そんなことえ嫌われるのも嫌やし、実家同士だからなかなかな…、そーゆーのも気にしなアカンから。
でもお互いの親は付き合ってるの知ってるから全然問題ないねんけどな、明海おるから呼べないだけで明海が信ちゃんとこ行った日は部屋に誘ったりして…。
またラブホとは違って燃えて怒られたけど(笑)
それに倫子は飲んだりするとちょっと大胆になるって学習もした。
うちに来たときにリビングで家族と飲んで、結構酔ってるっぽい倫子を部屋に連れてって、もう寝かせようとしてん、今日は酔ってるみたいやし我慢しようって。
せやのに…
なんと、倫子から誘ってきた!!!
いきなり俺の膝にまたがって抱きついてきて、『亮ちゃん大好きー』なんてちゅーされたら…、無理やろ?
そのまま押し倒して、美味しくいただいてやった!!
これは倫子のせいやし、次の日文句言われても俺は甘えたおして謝らなかった、だってあんなんしゃーないもん。
。