P4主×P3主

□短いのまとめ
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「頑張ったね。ご褒美あげる」
彼はそう言うと、ポケットから取り出した飴を自分の口へ放り込み、躊躇なく俺に口付けた。何気にファーストキスであるのだが、果してこれはキスとしてカウントされるのだろうか。そっと送り込まれた飴はいちご味。いままで食べたどんな飴よりも甘く感じる。
「初めては甘い方がいいって言ってたから。…違った?」
彼は少し目を細めて控えめに笑う。
これは俺の心情をすべて分かられている、そう思った。
折角なのでもう一度、今度は俺から口付けて少し長めに彼の味を堪能したあと、違わない、と言葉を返す。
「…よかった」
満足げに小さく呟かれた声に、すべての頑張りが報われたように感じた。


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