ごちゃまぜ
□沖斎
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「もし来世があるとしたら、そのときは僕が一くんを看取ってあげるよ」
なんの前振りもなくかけられた言葉に来世もなにも、まだ死ぬ気はないだろうと呆れながら答えると総司はそうだね、といつものように笑っていた。
来世↓
握ったままの手は冷たかった。
昨夜まで確かにあった温もりはたった数時間のうちに消えていた。手は繋いだ形のまましばらく離れそうにないし、離したくもない。これは一くんの意思で動かされたさいごの証だから、どうしても手放したくなかった。
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