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□夏のリメグリレ(もどき)
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夏休みがやってきた。

しかし高校生の俺らにとって休みなんてあってないものだ。

うちの学校には課外授業なんて面倒なものがあり、最初の一週間は半日の授業を受けるために学校へ向かわなければならない。
課題もいままでの夏休みと変わらない…いや、いままで以上でているのにいつ休む時間があるのだろう。

そして当たり前のことながら比較的涼しい朝はともかく、日差しの強い真昼間に帰るのはとても暑い。帰宅部の俺たちは学校へいつまでも残るわけにもいかず、今日もだらだらと家を目指した。





課外が終わるまであと1日。







じめじめとした暑さに加えてこの日差しの強さ、それと隣を歩く爽やかな物体の声。鬱陶しい。こっちは暑苦しくて仕方ないのに涼しそうな顔しやがって。お前が今日誰と話してただとか気にならないからいい加減黙れ。そう思いながら睨んでやると目が合い、何故かとても嬉しそうな笑顔をこっちへ向けてきた。
睨まれて嬉しいのか、このドMが…なんて言う声をだすのすらめんどくさい。小さな頃からのつきあいでこいつにどれだけ文句を言ったとしても何も解決しないことは知っている。今はそれより早く帰宅することを考え、少し歩幅を大きくした。

「ちょ…早い!早いよファイアくんー」

ふざけた口調でそういいながら少し小走りで追いかけてくるリーフを横目にみながら小さくため息を吐く。

こいつが俺より遅い訳がない。
いつもは歩幅を合わせてついてくるだけで普段もっと速くあるくことくらい知っている。

ほら、もう追いついた。

リーフがまた隣に並んできた。
俺の横にこいつがいるのが当たり前だと周りの人々に言われだしたのはいつからだっただろうとぼんやり思う。

「ほんといつだっけ」
「何が?」
「俺がお前とセットで扱われだしたの」
「8年前の夏」
「え、なんで即答なんだよキモい」








………
リメグリレ目指したら脱線。
付き合ってません。
リーフが覚えてる理由は7才くらいからファイアが好きになってべったりだった自覚があったからだと思う。

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