★星箱
□私の彼は
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私の彼は、モテます。
顔の整った彼は、私と普通に歩いていても街中の人達から注目されちゃいます。
私が隣に居たとしても、お姉さん達は「妹さん?」と、ワザとらしく聞いて来る。
…それをちゃんと訂正してくれる佳主馬くんも恰好良い。
最近はモデルの勧誘とかもされたりする程に、本当に恰好良い佳主馬くん。
長い前髪は健在で、少し髪が伸びたので最近は後ろでちょこんとしばっています。
それもなんだか可愛いくて恰好良い。
OZの中でも佳主馬くんはやっぱり恰好良い。
最近はさらに大きなスポンサーまでもが付いた彼は、さらにOZの中で大活躍だ。
お昼のエキシビションゲームで大繁盛な佳主馬くんは、高校生になってさらに稼ぐ。
高校2年になって、聖美さんから口座を引き継いだ佳主馬くんは、その口座額を聞いて飛び跳ねた。
「これ続ければ…俺、億万長者…?」
そう言って苦笑していた佳主馬くんに、私と聖美さんは「まだ使っちゃダメ」と念を押した。
それに顔をしかめながらも、佳主馬くんは月に幾らかを決めて引き出す事にしたらしい。
今考えると、…佳主馬くんって一体…と考えてしまっている。
「てことで、佳主馬くんって本当にすごいよね?」
「え…何が?」
パソコンを前に、固まった佳主馬くん。
私はそれをスルーして「すごいすごい」と手を叩く。
「だってね、高校生にしてモデル並みの容姿を持っていて。
OZのバトル王者で、そんでもって将来有望な…」
指折り数えて行くと、少し顔を赤くした佳主馬くんと目が合った。
「それなら…その将来有望な高校生である俺と付き合っていて、将来俺のお嫁さんになる千早には、心配事は何もないワケだよね?」
「……うん。そうだねぇ。」
「それなら…目一杯幸せにしてあげるから、安心して俺の後ろに居てね。」
「うん。うん。ずっと居るね。」
佳主馬くんの笑みに笑顔で返すと、私はそのまま佳主馬くんに抱きついた。
「だから、これからも。」
私の自慢の彼氏で居てね?
呟いた声に、佳主馬くんは笑顔で頷いた。