Black Groups
□Merry Christmas ! 2012
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「ライ……今日空いているか?」
冷静沈着なジンにしては珍しく少し照れたように誘ってきた今日。
「あぁ……この書類に目を通したらな。」
そう返事をしたら、わずかだが嬉しそうな目をした。
ふと、隣のカレンダーに目をむける。
―――あぁ、なるほど。
……意外にロマンチストな男だ。
「7時ごろには終わらせる。」
今は6時20分。……30分もあれば余裕だろう。
「分かった。じゃあ、7時15分に玄関で待っている。……スーツに着替えてこい。」
―――珍しく可愛い一面があるじゃないか。
早くジンと出かけるため、俺は書類に目を通し始めた。