日常の外側
□にゃんにゃん!
1ページ/3ページ
ifネタ・all
もしも武将達が猫になったら。
今日はなんかおかしい。
いつも起こしに来る佐助は来ないし、小十郎さんが朝食作ってる匂いもしない。
って言うか、家全体が妙に静かだ。
「まだ寝てる……ってのはないよね。もう8時だし」
みんな何処かに行ってしまったんだろうか。勝手に家出るなって言ってるのに…。
「佐助ー幸村ー政宗ー小十郎さーん慶次ー元親ー元就ーみんな返事してよ〜」
「……にゃー」
「……にゃー?」
え?何今の。
猫でもいんの?
おそるおそる階段を降りる。
「にゃー、にゃー!」カリカリ
リビングの扉を、カリカリと引っ掻いている。シルエット的にも、間違いなく猫だ。
「どっから入って来たんだろ…」
猫に怪我をさせないように、そっとドアを開ける。
開けた途端、扉を引っ掻いていた猫が私の足元にすりよってきた。
「ふにゃぁ…」
「おぉ…オレンジ色の猫かあ、めずらし、い…」
足元の猫をじっと見ていて、あることに気付きその猫を持ち上げた。
オレンジ色のその猫の額には黒いバンド、顔にはペイントみたいな模様、首には迷彩のバンダナを巻いている。
……まさか……
「佐助?」
「なぅ!」
………ええー……。
.