日常の外側
□ナイスバディのくの一さん
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※もしも○○さんが来たら・かすがさん版
※いきなり始まりいきなり終わります。
※希望あったら続きます
「またか、この"帰ってきたらパターン"」
「もはやお決まり事だよねー」
「一昔前の少女漫画でいう『やーん遅刻遅刻ー!』みたいなもんだね」
「……なぜ貴様ら私が来たのをさも当たり前のように言うんだ。誰だお前は!そして佐助!腰を触るな変態が!!」
「そう固いこと言うなって〜よっと」ヒュンッ
みなさんこんにちは、佐和です。夏期補講から帰ってきたら居た金髪で際どい格好のお姉さんが繰り出した上段蹴りを、痴漢紛いのことをしていた佐助が華麗に避けるのを見ながらお送りしております。
分かりにくいですね、ハイ。
まあ取り合えず、要点まとめて言えば「ナイスバディのお姉さんが我が家にやってきました」ってことさ。
また武将か、いや姫様?でもお姫様はあんな際どい格好してないよね。
「んで佐助ー、そのお姉さんはどちらさん?」
「ああ、こいつはかすが。越後の上杉謙信に支えるくの一だよ。因みに俺様と同郷」
「気安く触るな!!」
ああ、くの一さんか。忍さんか。…忍ってこんなに目立つのね。
同郷ってのは幼馴染みみたいなもんなのかな?でも思いっきり拒否られてるじゃん佐助。仲悪いの?
「はじめましてかすがさん。私はこの家でこの変態忍さんその他を養っている深影佐和といいます。よろしくお願いします」
「えー、変態って佐和ちゃんひっどーい」
「そうか、大変だなお前も」
佐助を変態扱いしたおかげなのか何なのかは分からないけど、かすがさんは私に同情して警戒心を解いてくれたようだ。
「佐和、私のことは友とでも思ってくれ。一緒にこの迷彩猿を駆逐するぞ!」
「べらぼうめあたぼうよ!!」
「変な友情結成しないでよ」
迷惑そうな佐助を他所に、"迷彩猿駆逐同盟"という名の女の友情が築かれたのでした。
迷彩駆逐同盟、発足。
(ところで、かすがさんは錦戸さんの気紛れで来たの?)
(錦戸?誰だそれは)
(あら、新パターン?)
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