日常の外側

□もしトリ!甲斐編
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「わ、変な格好。どっから来たのアンタ」


「え?いきなりどうしたの佐助、ていうかここどこ?」



もしトリ!〜甲斐編〜



「ちょっとアンタ、何で俺様の名前知ってんの。アンタ誰?」



ちゃっきーん、と首に当てられたのはクナイ。どうしたのお母さん。オカンオカンいってたから反抗期に突入しちゃったの?


とか冗談も言ってられない。
回りを見渡してみればビックリするほど緑色、自然の雄大さを感じさせる森の中。目の前の佐助は初めてあった日の迷彩ポンチョ。


おかしいな、私がいたのはリビングで、目の前で話してた佐助はタータンチェックのエプロン着けてたはずだ。「今度のたいむせーるは○○すーぱーと●●すーぱーどっち行く?」なんてお母さんが板に染み付いた発言をにこやかにしてたはずだ。



「やだな佐助、私と佐助の仲じゃん」


「俺様はアンタみたいな奴知らないっての」


「ええー?じゃあ幸村は?幸村はどこ?破廉恥と甘い物が通常装備の。…あと減給も」


「ッ!?……旦那を知ってるのはまだしも、な、なんで減給のことまでまで…」


「…うーん…わかんなくなってきた」



佐助は前の忍装束ってのを着ててクナイもってて私のことを知らなくて。リビングにいたのに周りは森で。……頭悪い私にゃわからんわ。



「ねぇ佐助ー、ここどこ?」


「……は?どこかも知らずにいたわけ?………ここは甲斐だよ。お館様が治める」


「……甲斐?山梨じゃなくて?」


「やまなしってどこの国だよ。そんな国名俺様聞いたこと無いんだけど」



お館様…は幸村がしょっちゅう言ってる武田信玄公だよね。その人が治める"甲斐"っていう国……ってことは……………



「ここ戦国時代ぃぃぃぃぃぃ!!?」


「うおっ!?」



どうなってんの錦戸さぁぁぁぁぁん!!









…続くかもしれない
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