日常の外側
□何か拾っちゃったらしいです
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※クロスオーバー
※テラカオス
※瀬戸内と三成しか得しない話
※本編と関連させる予定はありません
※……………今のところ
「見よ佐和!ポケモンのタマゴぞ!」
「あのね就にぃ、何度も言うようだけどポケモンのタマゴと鳥のタマゴは大きさも色も全く別物だし、そもそも現実には存在しな……………………え?」
以前、就にぃが変な柄の鳥のタマゴを持ってきて冒頭と全く同じセリフを吐いたことがあった。
だから今回も同じだろう、と思って説明してあげようと就にぃの方を向いた。
するとどうだろうか。
就にぃの腕に収まっていたそのタマゴは、就にぃが両手で抱えないと持てないほどで、それこそダチョウのタマゴに匹敵する程の大きさだったのだ。
フワフワフサフサなお客様
……あー、えー、あー、言いたいこととか突っ込みたいこととか色々あるけど取り合えず。
「元あった場所に返してきなさい」
「だが断る。そもそも庭にあったしな」
就にぃ曰く、日向ぼっゲフンゲフン、昼の日輪参拝に出たところ、庭の木の影にこれがあるのを発見したそうだ。
何それ。
「ええー…じゃ、どうすんのそのタマゴ…」
「無論、育てる」
「誰が」
「いっつみー、ぞ」
「It's meだろ」
「居たんかい政宗!」
「おう。何かよく知らねーがPokemonのeggが見つかったんだろ?よかったな」
「そして動じねぇ!あのさ政宗、ポケモン現実にはいないの!だからここにポケモンのタマゴあるのはおかしいの!」
「へー」
「ちょっとは動じてぇぇぇ!!」
だって興味ねぇし。
そもそも400年前の人物のはずの俺らがここにいるのもおかしいだろうが。何を今更。
その政宗のセリフに、ちょっと納得しちゃった私だった。
だがしかし、せめて目を見開くくらいのリアクションはしてほしかった。
「っていうかさ、ほんとに育てるの?就にぃ…仮にそれがポケモンのタマゴだとしても、何が生まれるかわかんないじゃん。ベトベターとかだったらどうすんのさ」
「その時はその時ぞ」
「ええー…んな無責任な」
ガチャ
「佐和、毛布ねぇか?」
「佐和、タマゴとはどうやって育てればいいのだ?」
「は?タマゴ……ってウソォォォ!?」
「む、貴様らもか」
リビングに入ってきたのは、にーにと三成。
その二人ともが、就にぃと全く同じ柄で全く同じ大きさのタマゴを抱えていた。
………これには流石に、政宗も目を見開いていた。