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□吸血鬼パロ*青黄
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青峰side

朝喉の異常な渇きで目が覚めた
よろけつつも走って部屋を出ていき台所を目指した
壁に当たりまくったが痛さよりも渇きが強かった
水…
蛇口に手をかけるも水が出ない
朝の母親の言葉を思い出す
くそ、壊れてやがんだった
だん、と強く台所を叩く
となりにある冷蔵庫を開ける
一番近くにある麦茶のボトルを取る
まだ1ℓはあろうボトルをそのままがぶ飲みする
しかし全く喉が潤わない
もう一本あったボトルにも手をかけるがすぐなくなる
他にはないのかと探していると赤いボトルが目に入る
それは普段からあまり飲まないトマトジュースだった
この際好き嫌い言ってる暇もなく飲み干した
すると喉の渇きがなくなったのだ

[…収まった、のか?]

もう一度トマトジュースのボトルを見つめた

[これさえありゃー、いけんじゃねーか?]
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