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□死が二人を別つまで*青黄
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[あーっ、もぅなんで勝てねぇんすか!!!]

今日も1on1を夜遅くまでしていた
いつもかわらず…

[俺に勝とうなんざ、10年はえーよ]

マジバの帰り、車が多く通る車道の隣にある歩道を二人ならんで帰る
街頭はあるものの薄暗い道だった

[あれ、あの子…]
[ァ??]

前をみると小学生のような子供がボールで遊んでいる

[んだよ、どーしたんだよ]
[こんな夜遅く親と居ないなんて可笑しいっすよ!!迷子すかね?]
[知らねーよ、んなもん]
[俺ちょっと話しかけてくるっす]
[っおい!!!]

青峰を無視して子供に向かって走り出す

(ったく…)

呆れながらもそんな黄瀬を見送ってた
子供が楽しそうに遊ぶボールが転がり車道へと出る
子供もつられて車道へ飛び出してしまう

[っちょ、あぶなっ!!!]
[っ!!!???きせっ―]

車道に出ていった子供に向かって黄瀬が全力で走り捕まえる
しかし捕まえたところですぐそこまで車が来ていた

[っ―!!!]
パアアアアアアアー
ドォン

車のブレーキ音とクラクションの音が響くなか鈍い音が混じる
今までいた人間が肉へと変わる瞬間が何度も何度も頭のなかで再生しまくる



[黄瀬えええええええ!!!]

乱れる息
溢れる汗
自分は部屋のベットの上にいた
即携帯を探し電話帳から黄瀬を探す
電話をかけコールが鳴る

プルプルプルプルプル…ガチャ

[っ黄瀬!?]
[ふぁぁぁ…なんすか、青峰っち…こんな朝早くから…]

携帯の向こうからは変わらず声が返ってくる

(んだよ、また夢かよ)

少し安堵する青峰

[…青峰っち??]
[っあ、えと、そ、そだ。練習始まる前少し付き合えよ]
[っ!!!わんおんわんすか!!!]
[あぁ]
[いくっす、いくっす!!!すぐいつものとこいくっす!!!]

携帯を切りため息をつく

(またあの夢だ…)

4日前から同じ夢をみる
夢が終わるまで夢とも気づけないし前みたことあるとも思えない
そしていつも黄瀬が車に引かれて死ぬ…
夢とはいえ縁起が悪すぎる

[あぁっ、糞っ!!!]

ベットを殴り部屋を出ていった



[あっ!!!青峰っち!!!]
[よぉ]
[遅いっすよ!!]
[バァカ、てめーが早すぎんだよ]
[そうっすか??]
[んなことより始めっぞ]
[かかってくるっす!!!]

いつも朝早くから体育館横のバスケのコートで練習する



一時間くらいたってそろそろ皆が来る頃だろうと思い練習をやめる

[っくそ、後少しだってのに…]
[全然少しじゃねーだろ]

会話をしながら体育館へ入るともう既に皆集まりかけていた
部室前が騒がしい

[また、あれか…]
[またっすか!!!???これで二日連続っすよ??]

部室前に群がる部員を押し退け入り口前にたつ
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