これが現実…ですか?


□キミを忘れない
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出会いは簡単


彼女のいる会社に

二年遅れて入ったのが俺だった




彼女の名前は夕子




背の高いスレンダーな


そうだな

顔はその立端から思うと随分おさなかった



とりわけ美人だった訳ではない



だけど


よく笑う優しい雰囲気を持った人だった




「ねぇ」




「今度野球、いつかな?」

「あっ、ちょっ」

「あ、今週末だ!」




鞄を探る俺


掲示板をみる夕子




これが初めて交わした会話





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