音感反射神経

□玄関と新婚
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気がつけば、家の玄関の前についたのはもう8時。いつもより少し遅いかな。
今日も疲れた。
あぁでも、この扉を開ければきっと六が出迎えてくれる。
それだけで回復するんだから、神様のモチベーションって低いんだろうね。
けどさ、愛する人が出迎えてくれるってすごく幸せだよ。だってそれだけで俺様、明日も明後日も、ずーっと頑張っていられるよ!
最近は、足音で俺様だってわかるみたいで玄関で待ってるんだ。健気だなぁ。流石俺様の嫁。
本人に言ったら、はたかれそうだけどね。

だから、俺様は疲れてても笑顔で帰ってくるんだ。
「ただいまー!」
扉を開けると、やっぱり笑顔で待っていた愛しい人。
「…おかえり、エム。今日もお仕事お疲れ様。」
ああ、やっぱり癒されるな。出迎えるってのがまだ少し恥ずかしいのか、少しはにかんでる。
可愛い可愛い俺様だけのお姫様。なんて、本人に言ったら殴られるんだろうけど。
「遅くなってごめんね、ただいま、六っ!」
そう言って、愛しい人を思いっきり抱きしめる。
「ちょっ、エムここ玄関だ…!」
いきなりの事で、焦ったようにあたふたする六。
もー…、幸せすぎて、死んじゃいそうだよっ!
神様だから死なないけどね!


玄関と新婚

(ああ、この瞬間が一番幸せ!)

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