音感反射神経

□制服と征服
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「ちょっ…!バカ止めろってハヤト!」

押し倒したヒューさんを見下ろしながら、小さくため息。

「ヒューさん…誘ってきたのはそっちからですよ?今から待ったは聞きません。」

「そういうつもりじゃ…」

「じゃあ、その格好はなんですか?」


今のヒューさんの服は、制服。
恐らく高校の時のかな。

けど、ヒューさんは未だに全然似合います。
むしろ似合いすぎる。

「ヒューさん、俺もう我慢出来ないです。」

「我慢出来ないって…」

「ヒューさんが悪いんですよ、そんな挑発するような格好して。」

言うだけ言って、反論される前にキスをして口を塞ぐ。
舌を絡めとって、いつもよりしつこく。
少し離して、今度はついばむように。
時折漏れるヒューさんの苦しそうな声に、ゾクゾクする。

「ーっ…ハヤトっ…!」
少し上ずった声で、名前を呼ばれる。
…ああもう、本当に我慢出来そうにない。
「沢山可愛がってあげますよ、ヒュー先輩。」
耳元で囁いた時に、少し期待の色を宿した瞳を見逃すほど、鈍くはない。





___


汗ばんだ肌が密着して、すごく暑い。
でも、それ以上に。
「やっ…激しっ、……もっと…ゆっくりっ、しろ…って…!」
とても愛しくて、かわいいこの人の胎内…いや、女じゃないから体内か。は、すごく熱い。

ほんとに、溶けそうなくらい。


それに、泣きながら喘ぐヒューさんはすごく綺麗で、官能的で。

思わずいじめたくなる。


「ねぇ、ヒュー先輩。後輩の俺に組み敷かれるって、どんな気分ですか?」

この一言で、締めつけはより一層強くなる。
そして、感度も増したようで漏れる声が少し高くなる。

「ヒュー先輩、気持ちいいんですか?答えてくださいよ、ねぇ?」

少し強いめに突き入れる。

目を強く瞑って、唇を噛んでこらえる姿は本当に綺麗。

もう限界が近いのか、少し体が強張っている。

ここまで来たら、もうあとは一押し。

「…イキたいんなら、どうすればいいかわかってますよね先輩?」

耳元で吐息混じりに囁くように。
これに、ヒューさんは弱い。


「っ…たいっ……」

「先輩、しっかり言ってください。聞こえませんよ?」

「イキ…たい…イかせて下さいっ…!」

ああもう、本当にかわいいなこの人は…。
「…よく言えました。じゃあヒュー先輩、ご褒美です。」


ヒューさんが弱いところを集中して攻めあげる。

ヒューさんが一際高い声を上げ、自分も一瞬息を詰めた。






制服と征服


(…最悪だ。)
(えー?良かったですよね?)
(……最悪だ。)
(…じゃあ、今度は最高にしてあげましょうか?)
(…遠慮する。)

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