小説/ぬら孫

□どりーむ
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白くぼやけた意識が浮上する。
―ここは…教会…??
なんでこんなとこ…




「―…君!リクオ君!!」
カナちゃん?
なんでウエディングドレスなんか着てんだろう。似合ってるけど。
「私達の結婚式に来てくれてありがとう!!」
あぁ、笑ったカナちゃんは可愛い。―…じゃない。何だって??結婚式!?カナちゃんの!?
え…誰と!?
カナちゃんの口ぶりから相手は僕ではないらしい。じゃあ誰が…
「奴良君じゃないか!!やはり君も来てくれたんだね!!礼を言おう!!」
清継くんが来た。
なぜだろう…清継君の服もいつもと違う。言い表すなら…そう…花婿衣装とでも言うのだろうか。
「礼って??」
認めたくなくて、僕はわざと尋ねる。
「礼だよ礼!!僕と家長…いやカナくんが夫婦になる素晴らしい日を祝ってくれた礼だよ!!」
「ふうふ…」
ふうふという言葉の意味が伝わってこない。
「やだ清継君ったら!!」
となりで清継君の腕を取り、カナちゃんが笑う。
いつの間に2人はこんな関係になったのだろう。僕はなんで気づかなかったんだろう。気づいていたらどうした??2人の間を邪魔したのか?頭がぐるぐるする。
「うわあぁぁぁぁぁ!!」
気が付いたら僕は叫びながら走りだしていた。



―…
「はっ…!?」
気が付いたら自分の部屋で布団に横になっている自分がいた。
「夢?」
寝汗が酷い。それに寝ていたはずなのに疲れている。
「夢、か」
もう一度呟いてみた。あの2人が将来結婚するかもしれないのか…と客観的に思いながらも、嫌な夢を見た。と主張する自分がいることにまだ僕は気づいていなかった。




恋と認識するにはまだ幼くて



*****
俗にいう夢オチですww
ただ昼リクが焦っていれば面白いと思って書いたもの。
カナちゃんの結婚相手とか思い浮かばなくてとりあえず清継にしただけ…汗
 

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