小説/ぬら孫

□test
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月明かりの中に赤い瞳をした異形の者が浮かび上がる。口元に笑みを忍ばせ、何処かしら嬉しそうな彼は何の前触れもなく地を蹴った。


「リクオ様!?どこへ行かれるのですか!?」

「ただの散歩だ鴉天狗。共はいらねぇ」

「え、そんな………って居ないし」




1人夜の街へ繰り出したリクオは何をするでもなくふらふらと、気付けば良く見知った家の屋根の上。 敢えて立ち止まって家の側面を眺めると、1つの小さな窓は薄く開き、中から光と湯気がこぼれている。







***
わしゃわしゃわしゃ。





「今日も及川さんリクオ君と帰ってたなぁ。及川さん転校生なのに、なんであんなに仲良いんだろ」




サァ――――……





「リクオ君も親しげに、つららって呼んでたし」




「焼き餅か?」

「違います!」

「なら別に気にしなくても」

「でもなんか……って、えっ!?」


家長カナが自分に返答する声があるという異変に気付き、後ろを向くと…………居た。


小さな窓から顔と腕だけ出した、あの妖怪が。なんとなくだけど憧れ、というか気になるな…なんて思ってる彼が。





でもでも!!とカナは思考停止した頭を動かす。
自分は風呂場にいて、体を洗ってるわけで、つまり、これは……………………………覗き。











「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


カポーン!!

「痛っ」

ドサッ






カナの傍にあった手桶と共に彼は姿を消した。情けない声を残して。



***
翌朝。


生徒玄関に見慣れた後ろ姿を見付けたカナはいつもの様に声をかけた。



「リクオ君おはよう!ってどうしたの?左頬赤いよ?少し腫れてるみたいだし…大丈夫??」



「お、おはよう!はは、ちょっと昨日家の棚にぶつけちゃって〜ほんと間抜けだよね〜ははは…」


カナに会った瞬間、気まずそうに目を反らすリクオ。



「?危ないなぁ。気を付けなきゃだめじゃない」



「うん。これからは気を付けるよ。本当に。ごめんねカナちゃん」


罪悪感から、リクオは思わず謝罪の言葉をもらしてしまった。


「何に謝ってるの??っていうか、顔も赤いよ?ほんとに平気?」



『あーもぅ!!夜の僕!なんであんなことをしたんだ!!!カナちゃんの裸…いや、そうじゃなくて…』


未だに痛む頬を擦りながらリクオは応えた。



「平気平気。さ、教室行こうよカナちゃん」
『もうしませんごめんなさい』




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携帯からも更新できるかの確認テストです。あくまでテストです。

内容が残念なのは多目に見てください。
一応ギャグで、夜リクがスケベな感じに…汗
 

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