小説

□自然教室(ミクレン・クオリン)
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「自然教室のバスの席は自由に決めていいぞー!」
ガクポ(担任)が満円の笑みを見せる。

「男女もOKだ。特に鏡音と初音はな!」
皆クスクスと…笑うんじゃねえ!

「じゃ、早くとなり組めよー」
先生の合図と同時にミクさんやって来た。はやっ!
「レンくーん!」

学年一のアイドル、ミクさんがおれの背中に飛びついて俺を抱きしめる。
「や、やめてくださいっ!皆見てますよ!」
友達、クラスメート、リン、更にはガクポにまでニヤニヤされる。

付き合ったときに比べれば、ブーイングも減ったけどこれじゃ目立ちすぎる。


俺の思いも知らないようにミクさんがいう。
「いいでしょー!いいでしょ!一緒になろうよっ」
分かった、分かったから俺を抱きしめて揺するな。
「いいですよ」

ダルそうにいうと、クラス一団でヒューヒューと熱い言葉が飛んだ。うざ、とは思うが俺もなせがニヤニヤしてしまう。駄目だ。俺。なんか、こういうの苦手。
クラスのヒューヒューが止むとクラス全員がリンクオを見る。
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