小説
□自然教室(ミクレン・クオリン)
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そして、自然教室。
――自然教室バス。
「カ・ラ・オ・ケ、いっちゃってー!!」
何故か生徒よりもハイテンションなガクポが手拍子を叩きながらいった。
「じゃあ、レンくん、一緒に歌おうー?あ、いやなら全然いいよ?」
「歌う。」
さりげない見せつけをしようとした。
はずがまさかの選曲がサンドリオン。
「ちょっと待って。ガクポ、お前、ふざけんなよ」
俺がいうと、じゃあなに歌うのと聞かれた。
「それは…」
はいっ、とルカが立ち上がった。
「鏡音君には『magnet』がよろしいのでは?」
「いいねー!」クラスは二人の絡みを見たくて騒ぐ。決定してしまった…。
ミクさんは歌うと、まるでオペラのように相手に絡む癖がある。
「か細い火が…」
俺がしばらく歌い、ミクさんのパートになったときくらいからミクさんが色っぽくなる。
「抱き寄せてほしい」
からは本格的に求められ、乗ってしまった。
♪〜♪♪〜♪〜♪♪♪〜♪
「大切なあなたー」
ではなんか、もうお互い抱きついていた。
しかも、高得点なのがなおさら。
「おもしれー!リンクオ並じゃん」
クラスからの声に恥ずかしくなり、黙ってクオにマイクを渡すと笑顔お疲れと言われた。
二人は?とガクポが聞く。「「やっぱり『リンリンシグナル』だろ(だよ)!」」
ノリノリでどっちかがみれば、両方で頷いてたのがウケた。
みんな、ウザいっていったけどはたからみると確かにアホだな。
――それから、2日。
俺たちはとある滝にたどり着いた。