LIFE is…

□面白ければ、イイよ…
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M

今日の仕事は、KinKi Kidsの番組。先輩の冠番組で、お二人が司会のもの。
緊張してると云えばそうだけど、先輩が一緒だと思うと、心持ちが違う。だって、もし噛んだり失敗したとしても、きっと光一くんと剛くんが何とかしてくれそう。
モチロン、自分で何とかするつもりではいるけどね!



何で?どうして?そんな事を言いたかったんじゃない!
……最後まで話させてよ!



「嵐の五人は、仲良いんだ?」
光一くんが聞いて来た事に僕は急いで答えた。
「仲良いって言うか、四人はJrでしょっちゅう一緒だったので、大野くんは京都にずっといて(舞台をしていたほどの実力があるから、凄い人なんですよ)」
「一緒じゃなかったから、仲良くない、と」

あはははっ…

だけど途中で遮られて、笑い話にされてしまった。
「え?いや、ちが…」
僕が訂正しょうとすると、大野くんは無表情に言う。
「僕が、苦手なんです」
「そっか、よう分からんもんな〜」
「大野が、四人を、苦手なんやな〜」



違う!僕が言いたかったのは、そうじゃなくて…でも、もう話題は変わっている。
あぁ、イライラする!
何がイライラするって、挽回のチャンスも無く、僕自身がヘラヘラ笑っている事だ。
確かにお笑い担当だけど、こんなの嫌だ!
……最後まで話させてよ!




収録を終えて控え室に戻った僕は無口になった。
みんなが僕に声かけてくる。
「どうした?松潤?」
「何かあった?」
「…大野くんは?」
「ん?あれ?何処かな?堂本さんに挨拶かな?」
ドアが開いて、大野くんが入ってきた。僕は急いで大野くんのところに駆け寄って、謝ろうと話しかけた。
「おっ、大野くん!あのね、さっきのは…」
「うん。面白く出来たんじゃない?」
「……え?」
「なぁ?」
大野くんは皆に話を振ると、皆も頷いた。
「自虐ネタとしては、あんなもんでしょうね」
「次誰にする?」
「同じネタの繰り返しでいいんじゃない?」
「じゃ、暫くはおーちゃんで」
「おう、了解」
なんか、謝る機会も、挽回する機会も与えられない感じ。
「でも、そんなの!」
大野くんはふんわり笑って、僕の頭をポンポン叩いて言った。
「面白けりゃいいんだよ」
そんなの、おかしいよ!
僕は、頭にある大野くんの手を払って叫ぶ。
「子供扱いすんなっ!」
哀しくて、情けなくて、恥ずかしくて、逃げ出そうとドアを開ける。
「どこ行くの?」
大野くんが呼びかける。
「トイレ!」
そう言うのが、精一杯だった。
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