LIFE is…

□面白ければ、イイよ…
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S

「大野くん、大丈夫?」
二人が出て行った扉を見詰める大野くんに、僕は呼びかけた。
「ん?何が?」
「本当はさっきの事、気にしてない?」
僕たちは向かい合わせに座った。
「気にしてないよ」
そう言って、大野くんは笑う。
大野くんは僕たちに遠慮している、様な気がする。
「そう?でもさ、何かあったら言ってよ?」
「何かって、何?」
「う〜ん、分からないけど、何か」
「翔くんにしては、曖昧だね」
「うん。僕にも分からないから」
「ふふっ。なんだい、それ?」
やっぱり、この人の雰囲気いいなぁ。
「次の仕事って何だっけ?」
「ああ、今日はもう終わりじゃない?」
「そっか」
「何かあるの?」
「夏に向けて、髪でも切ろうかな、と思ってさ」
大野くん自分の髪を引っ張りながら言う。
「やっぱり気にしてるしょ?」
「してねって」
「王子キャラの方」
「……」
光一くんと大野くんて似てるんだよね、輪郭かな?どっちも美形だからね。
「光一くんのファンの子がどう思おうと、無理に切らないほうがいいと思うよ?次の仕事が決まってからの方がいいんじゃない?何が来るか分からないんだから」
「…そうだね」



O

三人が戻って来た。松潤を見ると吹っ切れた様な顔をしている。
相葉ちゃんとニノを見ると、小さく笑った。解決したようだ。
良かった。今日はこれで大丈夫。
一つ一つ片付けておかないと、積み重なってからじゃ大変になってしまう。これは以前に学んだ事。厄介事のサイズが、大きかろうが小さかろうが変わらない。すぐに対処する。

それにしても、翔くんに痛いとこ突かれてしまったな。
もっと泰然としていなくちゃ、俺が一番年長なんだから…


〜おわり〜
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