闇から光へ【ワンド夢】

□story3『黒の塔・図書館』
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実験室を後にしたうちは
【図書館】に向かっていた…
少し調べたいことがあってね…

このミルス・クレア魔法院の図書館には
世界中から魔道書や古文書が集まっている
だから…うちが調べたいことも…
きっと――――


??「ねぇ、君?」

マヤ「……何か…?」


声をかけてきたのは
白衣に黒眼鏡をかけた男…
明らかに生徒とか教師ではなさそう…


??「君がマヤさんかい? 僕は【黒の塔】の研究員なんだけど…」

マヤ「…で、なんのようですか?」


【黒の塔】…
聞いたことはある…
たしか胸くそ悪いイカれ集団
…ヴァニアは羽虫って言ってたっけ…


研究員「君、さっきは授業なんだったの? どんな魔法を使ったの?」

マヤ「…貴方には関係ないので…失礼します」

研究員「ま、待ってよ!! 君みたいな珍しい生き物なかなかいないんだ!! 話だけでも…!!」


珍しい生き物…?
…聞いてた通りだ…鬱陶しい上に
人をなんだと思ってんの…?

まあ、そもそもうちは人じゃないけど…
…そんな情報、与える気もないけど…


マヤ「急いでいるので…」

研究員「授業かい? そんなの後回しにしてさ、僕と話そう!! あ、ここじゃ話しにくいのかい? じゃあ黒の塔に行こう!」


男はうちの腕を掴んで
無理矢理歩き出した…

…この男…見かけによらず力強い
…っ…力が敵わないのは仕方ない
とか言うけど…振り払えないのは…
…逃げれないし…


マヤ「離して…」

研究員「そんな警戒しないでよ!! 何もしないからさ!!」


うざい…なんなのこいつ…
イライラが徐々に溜まってる…


??「あれ…あの子…絡まれて、る?」

??「何だと!? た、助けなくては」

??「…!? マヤ…!?」

??「あれ、エストの知り合い?」


背後で行われたそんな会話
聞こえなかったし興味もない…


マヤ「もう…いいや…凍れ… レーナ・フリーズ…凍てつく闇に凍りつけ」

??「レーナ・アクア 彼に水の制裁を」


背後から聞こえた水の魔法と
うちの魔法はたまたま重なった…
水+氷=威力は…2倍、



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