闇から光へ【ワンド夢】

□story1『ミルス・クレアへ』
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【学長室】

――コンコン


??「うむ、入ってよいぞ」

マヤ「…失礼します…」


――ガチャ


??「おお、マヤ! よくぞ参った」

??「待ちわびていましたのよ…」


目の前には
年寄りじみた口調の小柄な少年と
魔女のような美しい女性…

この2人は化物……ではなく…
…うちの保護者でこの学院の守護役…
そして…古代種と呼ばれる
人間とは異なる存在…


マヤ「…少し遅れた…」

??「…まぁ、少しではないが…気にしなくてもよいじゃろう」

??「愚兄はマヤにはほとぼとお甘いですわね…、約束の時刻は4時間程前に過ぎていてよ?」

??「それがどうしたのじゃ!! 守護役である我輩に意見するきか!? 愚妹め!!」

??「あ〜ら、あたくしも守護役でしてよ! その小さな頭は物覚えも悪いようですわね!!」


また始まった…
会話でわかると思うけど
この2人は兄妹…

…4時間も遅れちゃったんだ…
次からは気を付けよ…


??「ええい!! 愚妹はマヤが方向オンチだということを忘れたのか!?」

??「そんなこと知ってましてよ!!」


…方向オンチで悪いか…
…仕方ないじゃん…迷うんだから…

…うるさいなあ…
そろそろ止めないと…


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