おはなし きすまい
□ツンデレ彼氏はご機嫌ナナメ
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『え?いいよ?』
「は?」
ちひろが快諾してくれたので、俺は拍子抜けした。
『なにしたらいいの?マッサージ?』
ちひろはやる気満々で言う。
「え?違う違う。俺が言ったのは、違う意味」
来て、と言ってちひろを寝室へ連れて行く。
「俺は、ちひろに、癒して欲しいの。俺を気持ちよくさせて欲しいの」
ちひろはようやく意味を理解したようで、顔が真っ赤になった。
『ええ!無理無理!絶対無理だよそんなこと出来ないよ』
慌てっぷりが可愛いくて、思わずふっと笑った。
「許して欲しくないの?」
着ていたシャツのボタンを1つ外しながら言う。
『…いじわる』
ちひろは拗ねて言う。
おいで、と言うとちひろは素直にベッドに座る俺の横に来た。
『でも私、わかんないし出来ないよ?』
「いいよ、俺が全部教えてやるよ」
腰をそっと引き寄せてそう耳元で囁くと、ちひろの身体がピクっと動いた。
それを見ると、俺はそっと部屋の電気を消した。