小説

□イーリス城流血事件
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〜注意〜
●覚醒に紋章の謎キャラが魔符(配信キャラ)として仲間になっている…
●魔符が本物の人物になったら…
●クロム×ルフレ
●ガイア×ティアモ
●マルス×シーダ
●オグマ×ナバール
●キャラ崩壊
以上の設定で大丈夫な方だけお読みください。


今宵、イーリス城では客人を招いてのささやかな宴が行われていた。客人といっても邪竜ギムレーを討伐したかつての仲間なので堅苦しいものではない。その仲間はガイアとその妻ティアモ、魔符のマルスとシーダ、同じく魔符のオグマとナバールである。ガイアはギムレーとの戦いが終わってから以前と同じように闇稼業に戻っていて、妻ティアモとは久しぶりの再会であった。宴に参加している者たち以外の仲間はそれぞれの都合のため、来ることができなかったらしく、このメンバーとなった。
宴が行われている場所は城のとある一室で、特に豪華ではないが城の者たちに見られることもない部屋だった。ここには簡単な調理場等、一通りの家具が設置されており誰にも邪魔されることなく落ち着いて過ごすことができるようになっていた。

「全員とはいかなかったが、こうしてかつて共に戦った仲間と久しぶりに会うことができてうれしく思う。」
クロムが集まった者たちにそう告げると彼の妻、ルフレが皆に酒をついでまわった。
全員の杯が満たされるとクロムが簡単な挨拶を言い、乾杯をして宴の始まりとなった。
席順は夫側と妻側でわかれており、ちょうど男と女でかたまっていた(ナバールだけ男なのに女側にいたが…)。
妻側の席では夫への愚痴からお洒落のことなど色々な話題で盛り上がっていた。
ナバールだけは女性陣の弾んだ会話に入っていけないようで、一人無言で飲み食いしていたが…。
「ルフレは王妃なんだから軍師の服じゃなくてドレスを着た方がいいんじゃない?」
「シーダさん、私がドレスを着ていたら戦いなど有事の時に動けないです。」
「ルフレ、少しはお洒落したがいいわよ。クロム様だって喜ばれるわ。」
「…もぐもぐ(味付けが濃いな…)」

男性陣は酒を飲みながら互いの近況を話していた。
「クロムは政、忙しいだろ?ちゃんと息抜きできてるか?」
「ああ。そういうガイアこそティアモの所に帰っているのか?」
「あいつは天馬騎士だからな。俺みたいなまっとうな人間じゃない奴はそう毎日会わない方がいいだろ。」
「なんだか寂しいね。それで二人が納得してるならいいけど…」
「奥さんのために闇稼業をやめた方がいいんじゃないか?」
「そうもいかないさ。汚い仕事も誰かがやらないといけないしな。」

それぞれが各自の話題で盛り上がっていた。


宴をはじめてからしばらくして食べ物が少なくなってきた。女性陣は席を立ち、料理をつくるため調理場へ消えていった。家事が苦手なナバールもシーダに半ば強引に連れて行かれた。皿洗いでもさせる気なのだろう。

女性陣が席を離れている間、残された男性陣は話の続きをしていたのだが…

ガイアの発言がとんでもない事態を引き起こすことになるとはまだ誰も知らなかった…。

「なあ、実はお前らに土産があるんだ。」
「そんな気をつかわなくてよかったんだぞ。」
「というよりなんで小声なんだい?」

ガイアが取り出したのはクラスチェンジに使うチェンジプルフだった。

「?これなのか??」
「普通のプルフだね。兵種変更しろってこと??」
「今更必要なのか?」

クロム達が不思議がっていると、ガイアは説明しだした。
「これはただのプルフじゃないんだ。それにこれは俺たちが使うものじゃない。」
「どういうことだ?」
「これをみてくれ」

「「「!!!」」」

ガイアが取り出した本…。それには様々な衣装をきた女性の姿が載っていた。

「この女達のような姿になるのか?」
「じゃあ、僕たちが使うのではなく…」
「そうだ、それぞれのパートナーに使うんだよ」

どうやらガイアは、各自の伴侶にこの本に載っている姿をさせるためプルフを持ってきたようだ。

「…だが、この格好…」
「なんだか戦闘むけじゃないよね…」

クロムとマルスが指摘したように、載っている女性の姿はどれも際どいものばかり。白衣(ナース服)やセーラー服、体育服(ブルマのやつ←古いかな?)等の戦いにはむかない…というか関係ないものだ。

「布の面積…狭いのが多いね…それにピッタリしていて身体のラインが目立つものが多いし…」
「まあ…『ソーサラー』や『花嫁』の衣装と思えば…」
「どうだ?これいいだろ??」

「………………ありだな…」
「………………ありだよね。」

どうやら男性陣は気に入ったようだ…一人を除いて。

「こんな格好させられないだろ。」
「なんだ?オグマ、お前のりが悪いな。」
「戦時に着ないとしても普段着にはみえない。というか何か破廉恥だ…」
「おいおい…この素晴らしさがわからないなんて…どうかしてるぜ?」
「お前…自分の恋人にこの格好させたら心配にならないのか?」
「大丈夫だろ?普通のプルフと違って効果は短いらしいし。」
「いや…そういう問題じゃ…」
「あ〜〜!!つべこべうるさいな!!!お前、女が際どい格好してたらぐっとこないのか???」
「それは…驚くさ。」
「お前…本当に男か???エロに魅力を感じないのか??」
「はあ??」
「そうか…オグマ、お前は男にしか興味ないんだろ?」
「…なわけあるか!!」
「ふーん…。この本に載ってる女どもみても何も感じないんだろ?」
「…まあ…そうだが…」
「じゃあ、こいつ…このエプロンを着ている女をナバールだと思ってみろ!!」
「はあ!!そんなことできるか!!」
「しっかりみて想像しろよ!!この女、裸にエプロンしかきてないんだぞ!!ナバールだったらうれしいだろ!!」
そういってガイアはオグマに裸エプロンの女が載ったページをたたきつけた。

「ナ、ナバールが…」




想像したらしい…




数秒後…





鼻血を大量に噴出させてオグマは倒れた。


「どうだ!!裸エプロンは男のロマンだろ!!」
「ガイア…多分聞こえてないよ。というか出血しまくってるぞ…」
「オグマ〜、大陸一の剣闘士がこんなことで戦闘不能って最悪だよ。」

そんなことがあっているとは全く知らない女性陣が料理を持って来た。

「お待たせしました…え??」
ルフレが料理をテーブルに置くと、床に倒れたオグマを発見した。

「な!!なんでオグマ血まみれで倒れてるの??」
「シーダ、大丈夫だよ。ちょっと彼は必殺の一撃をくらっただけだから。」
マルスがシーダにそう説明する。

「ガイア…あなた何かしたでしょ?」
「俺は何もしてないぞ。こいつが勝手に倒れただけだ。」

「オグマ!!!!いったいどうした!!!誰にやられた!!!!!」
ナバールがオグマにかけよった。
その際、テーブルに置いてあったプルフを引っかけたらしく…
プルフがナバールの頭上を天高く舞った。


ナバールは『裸エプロン』にクラスチェンジした…


「「「「「「!!!!!!!!!!!」」」」」」


ナバールは裸にエプロンしか着ていないあられもない姿になった。
スラリとした細見の体型で、肌は白く、長くきれいな脚、それらを申し訳程度に隠すピンク色のエプロン。
この場にいた女性陣だけでなく、同性の男性も魅了された…というか、目のやり場に困る状況だった。
だが、当の本人は自分がそんなエロい姿だと気付いていないようで、倒れているオグマのそばにいき、彼を抱き起した。


「オグマ!!しっかりしろ!!!!」
「…うぅ…ナ、ナバール……?…!!!!!!!!!!!!!!」

オグマは実際の裸エプロン姿のナバールを間近で見てしまった。
その瞬間…


オグマは再び噴水のように鼻血を噴き出し、気絶してしまった。


「おい!!オグマ!!!!どうしたんだ!!!!!!死ぬな!!!!!!」

ナバールはガクガクとオグマを揺さぶるが、戦闘不能状態のオグマはいっこうに起きることはなかった。


そうこうしてるうちに、プルフの効果は消えたのかナバールは元の姿に戻った。


宴を続けられる状態ではなくなったので、クロム達はおひらきにすることにした。

ナバールが、意識の戻らないオグマをクロムに手伝ってもらいながら抱えて部屋を出ようとすると、ガイアに「こいつはむっつりスケベだからお前気を付けた方がいいぞ」と言われた。何のことかまったくわからないナバールはその言葉を疑問に思いながらオグマを倒した賊に復讐しようと決意するのだった。

〜終〜

〜あとがき〜
裸エプロンどうだったでしょうか?覚醒に『花嫁』のプルフがあったので『エプロン』プルフがあったらおもしろいかな〜と思って作ってみました。コスチュームプレイですね。
私が紋章をプレイしたとき、守備力マックスでジェネラルと同じくらい堅かったオグマ隊長ですが、ナバールのこんなあられもない姿にはかなわなかったようです。色々捏造してすいません。
少しでも楽しんで頂けたならばうれしいです。ここまで読んでくださりありがとうございました。

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