they met exceeding the time

□It was called fate
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――…



「なぁ燈皇…私帰っていいか…?つか帰らせろ…」



半ば放心状態で、奏は呟いた。



現場についた奏の視界に入ったのは、おびただしい数の『整』とそれに気づかず走り回る幕府側とおぼしき人間。(というか整が見えていないらしい)



放心状態になるのも無理はない、そんな情景が目の前に広がっていた。



どんな人でも(死神でも)この状況はいただけない。



確実に魂葬を終えるのは今日の定時を大幅に過ぎることだろう。



「逃げるなよおい!ちゃっかり俺に俺を渡して逃げるな!」



逃亡を図った奏の耳に、燈皇の怒声が響く。



仕方なく、奏は魂葬を始めるのだった。







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