they met exceeding the time
□True ability whose glimpse it caught
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湊side
「おい平助、千鶴!勝手に巡察抜けんじゃねーよ」
その後お互いの軽い自己紹介を終えた頃、槍を手に持ち此方に歩み寄ってくる赤髪の青年がいた。
青年の背後には、部下とおぼしき浅葱色の羽織を纏った武士数名。
誰だろうか、と湊が思案していると、横にたっていた千鶴がいきなりその人に頭を下げた。
「すみません原田さん!私が浪士に絡まれてしまって…」
平助くんは悪くないんです、と消え入りそうな声で千鶴は続けた。
「あ、いや、と、とにかく早く屯所に帰んねぇと土方さんに怒られちまうぞ」
今にも泣き出しそうな千鶴に、原田はあたふたしつつも慣れた手つきで屯所への帰路を促す。
「あ、そーだ」
原田の言葉に応じて屯所に戻ろうと一歩歩を進めたところで、平助は自分達を見送っていた湊の方を振り向いた。
何事かと湊が首を傾げると、平助は徐に彼の腕をつかんだ。
「!?」
「#1#!千鶴助けてくれたお礼もしてーし、一緒に屯所行こうぜ!」
「あっ、ちょ、ま…」
そして#1#が何かを答えるまもなく、そのまま平助はぐいぐいと#1#を屯所の方へ引っ張り(引き摺り)始めた。
「ひ、ひお…」
慌てて助けを求めようと指示した場所に立っている最後の頼みの綱、燈皇に目配せするも、彼は口パクでが・ん・ば・れ・!といってどこかへ歩いていってしまった、
刹那、咄嗟に腰に指している斬魂刀をへし折りたい破壊衝動に駆られたが、理性でなんとか押さえ込む。
「あの野郎、後でぜってーぶっ殺す…!!」
つい素で呟いてしまったが、幸い聞いていた人はいないようだ。
#1#は心中に活火山並みに今にも噴火しそうな怒りを抱えながら、半ば強制的に屯所に招待(連行)されたのだった。
再会まで後僅か
序章 完結
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