野狐と神様の社

□言霊1
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『何処だ此処ーっ?!』

こんばんは、立花翡翠です。

今の私の状況を説明しよう。
簡単に言えば、迷子なう…だ。


何故かって?
こっちが聞きたいよぉぉぉっ!!

光に包まれて、意識を手放して、で…目が覚めたら大きな鞄を片手に、知らない町の道路で突っ立てたよ。

周りの明るさを見る限り、今は夜だと思う。

そして… いつ こんな大量な荷物を持ってきたんだ、自分(笑)


行く宛もないので、町をぶらついて見た。


『私、これからどうなるの…
つーか、寒いし…ホームレス状態だし……誰かいないかなー?』

と、ボソッと呟いた瞬間―――。



「助けて下さ〜いっ!」


男の人の悲鳴?
しかも、何か聞き覚えのある声とこのシチュエーション……。


アハハ…いやいや、まさか…ねぇ。
神様はじめましたの最初の場面と同じだからって…ミカゲさんじゃないよねー!!


……うん、だけどさー気になるものは気になるんだよ!

よし、行こう!

私は声の主の方へ走っていった。
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